Chicago / The Very Best Of Chicago: Only The Beginning

 ライノレーベルから2002年に発売されたシカゴのベストアルバムです。
1969年発表のファーストアルバムからのMake Me Smileから1976年のIf You Leave Me Now辺りの第1期黄金期、以後70年代後半の低迷期の名曲No Tell Loverを経てバラード連発の1982年以降の第2期黄金期まで非常にバランス良い選曲になっていて、シカゴ入門盤としては文句なしのアルバムになっています。タイトル通り、ベリーベストと言って良いでしょう。
本作品がリリースされた2002年まで、グループ結成から33年ですので、合計39曲という多さ。だからと言って、シカゴにとっては欠かせない曲ばかりです。
個人的には、やっぱり1970年代半ばの第1期黄金期のポップさとブラスのバランスが絶妙な時期が一番好きです。ヴォーカルもピーター・セテラやビル・チャンプリンよりは柔らかい感じのロバート・ラムの方が好みかな。

Tracks:
[Disk 1]
01: Make Me Smile
02: 25 or 6 To 4
03: Does Anybody Really Know What Time It Is
04: Beginning
05: Questions 67 And 68
06: I’m A Man
07: Colour My World
08: Free
09: Lowdown
10: Saturday In The Park
11: Dialogue Parts 1 & 2
12: Just You ‘N Me
13: Feelin’ Stronger Everyday
14: (I’ve Been) Searching For So Long
15: Wishing You Were Here
16: Call On Me
17: Happy Man
18: Another Rainy Day In New York City
19: If You Leave Me Now
[Disk 2]
01: Old Days
02: Baby, What A Big Surprise
03: Take Me Back To Chicago
04: Alive Again
05: No Tell Lover
06: Love Me Tomorrow (Single Version)
07: Hard To Say I’m Sorry / Get Away
08: Stay The Night
09: Hard Habit To Break
10: You’re The Inspiration
11: Along Comes A Woman
12: Will You Still Love Me Tomorrow?
13: If She Would Have Been Faithful
14: Look Away
15: What Kind Of Man Would I Be?
16: I Don’t Wanna Live Without Your Love
17: We Can Last Forever
18: You’reNot Alone
19: Chasin’ The Wind
20: Sing, Sing, Sing (with The Gispy Kings)

(Apple Music)

夢みるアドレセンス / 5

 2017年発売の夢アドの初ベスト作品。ジャケットに写ってるのが5人なので、多分「5人」の「5」だと思うのですが、昨年小林れいが病気治療のため休業、今年に入って山田朱莉が諸事情によりグループを離れ、ちょっとした危機状態になってしまいました。しかし今月に入り小林れいが復帰し、これからの夏の季節を荻野可鈴、志田友美、京佳、小林れいの4人として迎えることになりました。

さて作品の方ですが、2012年のデビュー以来のシングルヒット8曲を含めた全15曲入りです。いわゆる「通常盤」は曲数が少ないですので、こちらの方がお勧めです。少し際どい歌詞と元気なヴォーカルが特徴で、これからの季節にぴったり。敢えて言うなら、モー娘。の全盛期の、あの雰囲気が近いのかな、と思います。

彼女たちが知られるようになった、真心ブラザーズの名曲のフレーズを拝借した「サマーヌード・アドレセンス」(キチンとクレジットされてるので単なるパクリではありません)や、歌詞にドキドキさせられる「リーダーシップ」辺りはなかなか気分が高揚します。最近の作品では、「大人やらせてよ」(川谷絵音作品)のようなミッドテンポな曲、ハードなギターと機関銃のような(!)ヴォーカルとPVでのダンスでアイドルの厳しさを歌う「アイドルレース」が秀逸。曲により色んな印象を持つのですが、それが彼女たちの持ち味でしょうか。もちろ彼女たちのウリであるビジュアル面も注目です。
 
Tracks:
01: アイドルレース
02: ファンタスティックパレード
03: Bye Bye My Days
04: リーダーシップ
05: サマーヌード・アドレセンス
06: おしえてシュレディンガー
07: 大人やらせてよ
08: Rainbow Rain
09: Love For You
10: 小さなストーリー
11: 恋のエフェクトMAGIC
12: くらっちゅサマー
13: 舞いジェネ!
14: B-Day
15: Viva!シャングリラ

(Apple Music)

Willie Nelson / God’s Problem Child

 ウィリー・ネルソンが84歳の誕生日にリリースした2017年の作品。
84歳で ニューアルバムですよ。しかも新曲揃い。この人のバイタリティたるや、すごいものがあります。
 軽快なギターとハーモニカで始まる Little House On The Hill、哀愁のこもったピアノとギター、そしていい具合に枯れたウィリーのヴォーカルが光る Old Timerと、まさにウィリー・ネルソンの真骨頂と呼べる作品が並んでいます。

まあこの歳だからか、数年前に自身死亡の誤報が流れたりもした時のことを敢えて取り上げた Still Not Dead、ちょっと下手をするとシャレにならない曲もサラッと披露(しかもこの曲、曲調が軽い軽い)してしまうところ余裕を感じます。

 そして、話題のアルバムタイトル曲。これはTony Joe White、Leon Russell、Jamey Johnsonとの共演です。この作品は、Leon Russell最後のレコーディング曲らしく、そのことを知って聴くと一抹の寂しさを感じさせます。

 その他あわせて13曲。 繰り返しますけど、84歳です。先日「最後のアルバムを発売する」と話題になったグレン・キャンベルより3歳年上。とことんアウトローを極めてきたウィリー、まっさらなニューアルバムは大人の男の作品です。

Tracks:
01: Little House On The Hill
02: Old Timer
03: True Love
04: Delete And Fast Forward
05: A Woman’s Love
06: Your Memory Has A Mind Of Its Own
07: Butterfly
08: Still Not Dead
09: God’s Problem Child (with Tony Joe White, Leon Russell & Jamey Johnson)
10: It Gets Easier
11: Lady Luck
12: I Made A Mistake
13: He Won’t Ever Be Gone

(Apple Music)

阿佐ヶ谷ロマンティクス / 街の色

 阿佐ヶ谷ロマンティクスの2017年作品。初のフルアルバム作品です。

 阿佐ヶ谷ロマンティクスは、貴志朋矢(ギター)、小倉裕矢(ベース)、有坂朋恵(ヴォーカル)、古谷理恵(ドラムス)、堀智史(キーボード)の5人組バンドで、2014年に結成されました。特に私のような50代の人間にとっては、どことなく懐かしさを感じる演奏をしてくれます。最初の印象は空気公団風かな?とも思ったのですが、全体的には70年代あたりの日本の歌謡曲的(叙情的)なポップスの雰囲気を、レゲエ風にアレンジして演奏するような曲が中心になっていて、ここに単なるノスタルジックな音とは異なる、彼らのオリジナリティを感じるのです。

 冒頭の「所縁」は、以前TBSラジオの今週の曲に選ばれたこともあり、一時期よく耳にすることがありましたが、この曲は冒頭からのホーンセクションが印象的。「70年代のティンパンアレイ系のアルバムだよ」と言ってもうなずいてしまうようなゆったりしたテンポの曲です。若いバンドなはずなのですが、落ち着いた演奏とヴォーカルが心地良いです。

 今風の音楽、という感じではありませんが、今時の若い人たちもこんな懐かしさを感じさせる作品を作ってるんだとホッとしてしまう、そんな作品です。大人の音楽好きに是非お勧めしたい作品。

Tracks:
01: 所縁
02: 後ろ姿
03: チョコレート
04: 道路灯
05: 不機嫌な日々
06: 片想い
07: コバルトブルー
08: 離ればなれ
09: 春は遠く夕焼けに

(Apple Music)

Willie Nelson / Stardust

 ウィリー・ネルソンが1978年に発表したスタンダードアルバムが、このStardustです。以前は幾度となくリイシューとして廉価で日本盤が発売されていましたが、今原稿を書いている時点では廃盤になっていて、国内盤CDとしては意外と入手が難しい様です。ちなみに米国ではリイシュー盤の代表的な作品といっても良いでしょう。

 さて、本作品は冒頭に書いた様にスタンダードを集めた作品です。当然のことながらみなさんもご存知の曲が多いはずです。本作品の魅力は、何と言ってもウィリー・ネルソンの温かみを感じるヴォーカル、そして長年彼が弾き続けているあのギターサウンドです。
仰々しいオーケストラもない、シンプルなバックトラックということもあり、ウィリーのヴォーカルが心に沁みます。数あるスタンダード曲集の中でもトップレベルのアルバムだと思います。タイトルトラックであるStardust、Georgia On My Mind、 September Songなんかは、本当に沁みますよ。

 StardustやGeorgia On My Mindでの、バックに使われている効果的なオルガンの音色を聴いてお分かりの方もいらっしゃるかも知れませんが、本作品のプロデュースは、あのBooker T. Jonesなのです。ウィリーの出身地であるテキサスと言うよりはいわゆる「アメリカ南部」の雰囲気を感じるのはそんなところに理由があるのかも知れません。

 どの曲も素晴らしいカバーになっていて、まさに大人の作品。夜に一人でじっくりと耳を傾けてみましょう。なお、最近販売している本作はボーナストラックで2曲追加になっている様です。

Tracks:
01: Stardust
02: Georgia On My Mind
03: Blue Skies
04: All Of Me
05: Unchained Melody
06: September Song
07: On The Sunny Side Of The Street
08: Midnight In Vermont
09: Don’t Get Around Much Anymore
10: Someone To Watch Over Me

(Apple Music)

聴いたアルバムの簡単なご紹介。

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