坂本冬美 / ENKA ~情歌~

 2016年発売の、坂本冬美のカバー集。この作品を入手して聴き始めたのが今年なので、昨年のベストアルバムに入れられなかったことが非常に残念な、素晴らしい作品です。

まず冒頭の「石狩挽歌」がメチャメチャかっこいい。1970年代の北原ミレイのヒット曲として有名だけれど、この表現力はさすがすごいですよ。ある意味衝撃的です。この曲を聞くだけでも本作品を手に取ってほしいです。
以降の曲も有名な曲ばかりですが、完全に坂本冬美の世界に引き込まれます。彼女にしかできない優しさ・激しさといった情念の表現。これは日本人なら誰でもグッとくるはずです。

寒い夜、会社からの帰りに電車の中で聴くことが多いのですが、絶対感動するはずです。

Tracks:
01: 石狩挽歌
02: 大阪しぐれ
03: 津軽海峡・冬景色
04: 舟唄
05: 千曲川
06: 越冬つばめ
07: 人生いろいろ
08: 愛燦燦
09: かもめの街
10: 星影のワルツ
11: 北の海峡
12: 女は抱かれて鮎になる

(Apple Music)

楊丞琳 / 年輪說

 2016年発表の、楊丞琳(レイニー・ヤン)の作品です。

過去10年来、かわいい台湾のアイドルと思ってたけど、彼女も気が付けば30代。時の立つのは早いもんですね。テレビなどで見せる明るさの一方で、歌の方では抜群な歌唱力、しかもかなりしっとりした声質が魅力で、私はこのギャップに長年やられてきているわけです。でも、最近台湾に行くことがほとんどなくなってしまったので、最近の彼女の動向はアルバムでしか分からないというのが正直なところです。

さて、本作。レイニーのしっとりしたヴォーカルは健在です。日本にはこの手のヴォーカリストって本当にいないと思います。私は中国語がわからないので、歌詞カードを見ながら何となく雰囲気が理解できる感じですが、すっかり大人の歌手ですね。以前は、この大人っぽさが時折垣間見えた感じだったのですが、それが全面に出て来ていて、表現力も素晴らしい。どんどん魅力的なヴォーカリストになってきてる気がします。ポップアルバムとして是非是非聴いていただきたい。オススメです。

Tracks:
01: 年輪說
02: 單
03: 與我無關
04: 我們
05: 相愛的方法
06: 現代之形象
07: 觀眾
08: 愛唷
09: 點一盞無聊的小夜燈
10: 想睡的戀人噢

Stanton Moore / Conversations

 この4月に来日公演を行うStanton Mooreの2014年作品。
メンバーは、以前からStanton Moore Trioとして活動しているJames Singleton (bass)、David Torknowsky (piano)とStanton Mooreの3名。

Stanton Mooreは、出身であるニューオリンズをベースにした、グルーヴィーで正確なジャズドラミングが持ち味です。ニューオリンズジャズは、日本では今ひとつメジャーなジャンルになりきれていない気がするのですが、4ビートをベースにした独特のリズムを刻む彼のドラミングを聴くと、これぞ本場のジャズ、と言えるのではないでしょうか。音楽好きなら、MetersやDr. John、Dirty Dozenと言った、セカンドラインファンクのアーティストの音楽と非常に通じるところがあって、Stanton Mooreの音楽の根っこはこう言ったアーティストとつながっていることがわかると思います。

キレのいいStanton Mooreのドラムス、転がるような、これぞニューオリンズと言えるDavid Torknowskyのピアノ、ブルージーなJames Singletonのベース、全てが見事に調和していてとても心地よいです。こんなジャズが日本でも普通に聴ければいいのにと思います。4月の公演が待ち遠しく感じる今日この頃。

Tracks:
01: Lauren Z
02:Carnival
03: Driftin’
04: Magnolia Triangle
05: Waltz For All Souls
06: Tchefunkta
07: The Chase
08: Big Greaze
09: In The Keyhole
10: Paul Barbarin’s Second Line
11: Prayer

AC/DC / Live At River Plate

 2012年発表のライブ盤。2枚組、19曲の迫力。昔から大好きなバンドで、今でもこの音を聴かせてくれるのはとても嬉しい。ブライアン・ジョンソンの声が衰えてきてるのは、正直否めないけれど、しっかりとブルースに根付いたハードロックを披露してくれてます。大ベテランゆえ知られてる曲ばかり。それぞれの曲、イントロを聴いただけで「おーっ!」となります。アルバムの最後は、いつものように”For Those About To Rock”で締めてくれます。
パフォーマンスだけでなく、オーディエンスの熱狂的な歓声もライブを盛り上げてくれてます。本作はリオデジャネイロでの録音。この臨場感の真っ只中で一度ライブを実体験してみたいと思わせる、いい作品です。

Tracks:
[Disk 1]
01: Rock ‘N’ Roll Train
02: Hell Ain’t A Bad Place To Be
03: Back In Black
04: Big Jack
05: Dirty Deeds Done Dirt Cheap
06: Ahot Down In Flames
07: Thunderstruck
08: Black Ice
09: The Jack
10: Hells Bells

[Disk 2]
01: Shoot To Thrill
02: War Machine
03: Dog Eat Dog
04: You Shook Me All Night Long
05: T.N.T.
06: Whole Lotta Rosie
07: Let There Be Rock
08: Highway To Hell
09: For Those About To Rock (We Salute You)

(Apple Music)

Charlie Daniels Band / Live From Iraq

 2007年の作品。2006年のUSO(米軍慰問団)によるイラク慰問の際のライブです。

もともと政治的なメッセージを含んだ曲を発表してきたバンドということもあるのか、こういうところでの慰問ライブはものすごく盛り上がります。イラン人質事件発生後に発表された”In America”やアメリカ南部賛歌(この精神は南北戦争以来ですね)である”The South’s Gonna Do It Again”、慰問を始めて作ったという”Iran Blues”など、結構盛り上がってます。”Saddle Tramp”、”Floreeda Road”と言った長尺の曲は、サザンロックらしい構成で、特に”Floreeda Road”での4分に及ぶドラムソロは素晴らしいです。鋭い速さでバスドラムを刻むPat McDonaldの足が良く持つなと思います。一方で19世紀に作られた、神への賛歌として有名な”How Great Thou Art”も披露。ここではCharlie Danielsの迫力のある歌唱が聴かせます。

そのほかの曲も、さすがヴェテランと思わせる演奏。ライブバンドとしても素晴らしいとしか言いようがありません。一度実際に観たいと思うのですが、リーダーのCharlie Danielsはもう80歳ですし、ソロで作品は出してるけどバンドとしての活動は最近は行っていない様なので無理かな。

今更サザンロックを聴き始めようとする人はあんまりいないのかもしれませんが、もしいるのであれば、入門アルバムとしてあげても良いのではと思うカッコよさでした。やっぱりサザンロックはライブに限りますな!

Tracks:
01: Intro (Notte Pericolosa)
02: In America
03: The South’s Gonna Do It Again
04: The Legend Of Wooley Swamp
05: Saddle Tramp
06: Simple Man
07: Iran Blues
08: Floreeda Road
09: Long Haired Country Boy
10: Uneasy Rider
11: How Great Thou Art
12: Drinkin’ My Baby Goodbye
13: Rocky Top
14: The Devil Went Down To Georgia

(Apple Music)

聴いたアルバムの簡単なご紹介。

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