2016年ベストアルバム (5~1位)

皆さん、今年のベストアルバム10~6位は楽しんでいただけましたでしょうか。見てない人はこちらから見てくださいね。
では、年末まで時間もないので早速行きましょう。

No.5: KIRINJI / ネオ
 堀込兄弟からなるキリンジから、兄貴が引き継ぎ5人のメンバーを加えた新生KIRINJIになって2作目のアルバム。
詳細は別の機会にしたいのでここではあっさり。「The Great Journey」でのRHYMESTERとのコラボにはとにかく驚いたけど、見事にハマってる。もうちょっとKIRINJI色が強ければ良いけど。次の「Mr. Boogieman」は弓木ちゃんのヴォーカルがアイドルみたいでかわいらしい。次の「fake it」は昔からのキリンジっぽさがかえって懐かしく、「恋の気配」ではコトリンゴさんの大人なヴォーカルがいい雰囲気。という風に、実にバラエティに富んだ個性をこれでもか!と言うくらい聴かせてくれる。昔から一風変わってるけど根っこはしっかりしているキリンジの本質は全く従来通り。楽しんで聴けました。

No.4: Gerald Albright / G
 彼がデビューした頃(1980年代半ば)は、私は単なるGrover Washington Jr.のフォロワーくらいにしか考えていなくて、あまり注目はしてませんでした。そんなわけで、今までGerald Albrightの作品はほとんど聴かずに来ていたのですが、Apple Musicを使うようになって久しぶりに聴くことにしましたが、いい。スムーズジャズというジャンルの中でも、サックス系の作品ではまさに鉄板!の1枚です。
ミドルテンポ中心の作品で、流れるようなプレイはスムーズそのもの。いい意味でBGMにうってつけの仕上がりになってます。ヒップホップ界でもベテランとなったDoug E. Freshとのコラボ作品もあって、当然これは雰囲気がずいぶん違うのですが見事にハマってます。

No.3: Negicco / ティー・フォー・トゥー
 2015年は彼女たちの「Rice & Snow」をダントツのベストアルバムに挙げ、2年連続ベストを…ということでしたが、残念。
曲は例によって名曲ばかりです。楽曲にも恵まれ、才能がどんどん花開いているような気がします。3人のヴォーカルもそれぞれの個性が生かされていて、アイドルというよりはヴォーカルグループと言って良いと思います。
1点残念だったのは、前作までのようなバラエティに富んだ感じが薄れたためか、「おとなしい作品」に仕上がってしまったのかな?という点です。先に書いたように、それぞれの曲についてはすごく良い出来だと思っていますが、メリハリがもうちょっと欲しかったかも。
あと個人的には、もっとConnieさんの曲が聴きたいです。

No.2: ​Willie Nelson / For The Good Times: A Tribute To Ray Price
 今年はカントリー界でもMerle Haggardが亡くなり、だんだんとアウトロー系の人たちがいなくなってきて寂しい感があるのですが、そんな中まだ精力的に活動を続けているWillie Nelsonの最新作。故Ray Priceへのトリビュート作品となっています。軽快なThe Time Jumpersとの共演、またストリングスたっぷりの優雅で美しいRay Priceの名曲の数々を、83歳の年季の入った大人の魅力で歌い上げてくれます。
秋の夜長にはよく聴きました。

No.1: 東京女子流 / REFLECTION
 昨年12月25日発売ですので、今回からのルールで今年のベストアルバムの対象になりました。メンバーが4人になって初の作品で、サウンドもかなり新しいことに挑戦しています。卒業・引退した小西彩乃を惜しむ声が強かったのと、K-POP的な要素が本作に散りばめられていたことから、当初のファンからの評判は今一つという印象でした。私としては、過去からの熱狂的なファンではないので、そういう先入観がなければとても良いポップアルバムに仕上がっていると思いました。アルバムタイトル曲を始めとして、4人のヴォーカル面での個性がよく出ています。発売から1年経っていますが、未だに聴きまくっております。
最新シングルの「ミルフィーユ」もとてもいいですよ。

以上で、2016年のベストアルバムの発表を終わります。
来年ももっといろんな音楽に出会っていきたいと思います。
それでは、良いお年を!(&ハッピーニューイヤー!)

2016年ベストアルバム (10~6位)

2016年もいよいよ最終日ですね。皆さんはどんな年でしたか?私は色々ありました。音楽界ではスーパースターが多く亡くなる年になってしまい寂しい限りでしたが、このことはAmebaブログの方に書くとしまして、恒例となりました今年のベストアルバムの発表をしたいと思います。今年はいろんな作品に出会えましたので、昨年からパワーアップして10枚の作品を2つの記事に分けカウントダウン方式でご紹介します。

なお、今年から対象作品の定義をしっかり書いておこうと思います。昨年まではその年の1~12月までに発表された作品にしていたのですが、原稿を書き終わった後でリリースされた作品とかもあったので、今年から「前年12月から今年11月までに発表された作品」にしたいと思います。聴き始めた頃はまあまあかな?と思っていたものが、年が明けると結構いい、みたいになることも多いので。

それでは発表です。

No.10: サ上と中江 / 夢見心地
 これは来年のベストアルバムでどこかに入れようと思ったら、11月30日発売ということを知り、慌てて今年のベストにランクインさせました。サイプレス上野(36歳)と東京女子流の中江友梨(19歳)のジェネレーションギャップ・ヒップホップユニットによるフルアルバム。
予想通りユルめの展開。このユニットであんまりトンがっても…と思うので、これはよし。
特に前半の流れは結構いいですよ。ジェネレーションギャップをネタにした「SO.RE.NA」を始め、出身地方ネタ入りの「マイ・ホームタウン」(元LinQの深瀬智聖も参加)など、素直に楽しめます。中江友梨の大阪弁ラップが好きです。
昨年発売されたミニアルバムと重複する曲があるけど、リミックスとかを変えてるようなので、そこは多忙な二人ということもあるのでご勘弁。

No.9: Metallica / Hardwired… To Self-Destruct
 メタリカ、8年振りの通算10作目作品。初期はスラッシュメタルはうるさくて聴かなかったので、メタリカも当然のことながら聴く対象ではなかったのですが、本作がコアなファンにイマイチ受けが良くなかったとの情報を聴いた(実際は良く分かりませんが)ので、聴くことにしました。こういうきっかけもあるんですよ。
最初のHardwiredのテンポ、特にスネアドラムの速さには若干辛さを感じたけど、それ以降は「結構いい」印象。このエッジの効いた音は結構好きかもしれない。本作はCDで言うと2枚組12曲入りですが、一気に聴き通せました。確かに昔のスラッシュメタルの印象は薄くなってて、むしろハードロックにかなり寄った感じもあるけれど、メンバーみんなが50代半ばということからすると私は十分ありと思います。

No.8: Chuck Loeb / Unspoken
 年末Fourplayのメンバーとして来日する予定が中止。病気とのことで心配な、そんなチャック・ローブの最新作。私は彼の明るい陽射しのようなアコースティックギターが好きで、この作品でもその魅力をふんだんに発揮してくれます。最近はFourplayよりも一緒にやってる気がするJeff Lorber参加曲もあり、例によってJeff Lorberサウンドっぽくなってるものの息の合い方は言うまでもなし。

No.7: The Rolling Stones / Blue & Lonesome
 新作リリースがらみのニュースでは、今年の後半の話題をかっさらったストーンズ。11年振りのスタジオアルバム。
以前の記事でも書いてますが、あんまりストーンズに思い入れがない私です。でもカバーアルバムと聞いて興味が湧き、カバーしているアーティストたちに唸り、たまたま別室に居合わせたためゲスト参加したエリック・クラプトンのスライドギターに感動し、ミックのヴォーカルに心動かされ…みたいな作品でした。
あれから、大好きなオーティス・ラッシュのコブラ時代のアルバムを押入れの奥から見つけ出して聴いてます。

No.6: ESPECIA / CARTA ~Selection~
 大阪・堀江で活動していたESPECIAが東京で活動することになりメンバー5名のうち3名が脱退。このニュースはちょっとした衝撃であったが、そんな彼女たちがその直前にリリースしたフルアルバム。このまま彼女たちがやっててくれたら…と思っても仕方ないが、新作が出るたびに魅力が開花していってただけに残念。本作でも80年代ファンク大好き!な作品に仕上がっている。聴くたびにその魅力を感じる。アイドルグループと言えばグループ名の最後に数字が入る人たちしか知らないとしたら、それはそれで大変もったいないことです。

5位から1位の発表は、次の記事で。

Take 6 / Believe

 Take 6の最新作 (2016年発表)。2012年以来4年ぶりの作品です。
Take 6は2000年代中盤辺り以降華やかなヒットチャートの世界から少し距離を置いた活動となっているのですが、だいたい2~3年おきに作品は発表しています。若いグループだと思ってましたが、あの衝撃的なデビュー作からは28年経っているんですね。私も年取ったもんです。

さて、ここしばらくのTake 6の作品は、R&Bヴォーカルグループのアプローチをベースにして、得意のアカペラありバックの演奏ありというスタイル、少しだけゴスペル要素…という構成が続いているのですが、本作でもその流れは変わっていません。彼らのような、とにかくヴォーカルの魅力で聞かせるグループの作品は、ある意味普遍的だと私は考えているので、決して飽きることもないし、変わらないことについてもほとんど文句がないので、「安心して聴ける」というのが第一印象。ただ、いつもよりアカペラが少ないかな?という気がしました。そういう意味では、衝撃さはあんまりなくて、「最近のTake 6らしくていい!」という感じではあります。否定的な意見ではありませんよ。個人的には、本作においては”Whan Angels Cry”のようなしっとり目のヴォーカルが心に響きました。
この曲は、バックの演奏付きの本バージョンと、アカペラバージョンとが収録されています。

なお、”You Know You’re In Love”にはStevie Wonderがハーモニカで参加してます。Take 6のメンバーも、この曲が一番気合いが入っているように聴こえます。

Tracks:
01: Beautiful Day
02: Reset
03: You Know You’re In Love
04: When Angels Cry
05: Here In L.A.
06: Walk Away
07: Statistic
08: You Make Me Happy
09: On Your Side
10: Keep The Faith
11: You’re All I Need
12: Song For You
13: 5 Minutes With God
14: When Angels Cry (Acapella)

​Paul Jackson Jr. / Stories From Stompin’ Willie

 Paul Jackson Jr.と言えば、ジャズの世界だけではなくロックやポップ、R&Bと言ったジャンルでも昔から大活躍しているミュージシャン。Michael JacksonのThrillerや、Lionel Richieの作品での参加ミュージシャンとしてずいぶん前から知っているのですが、本作品はソロとしては6作目、前作”Lay It Back”以来7年ぶりとなります。

1曲目の”Sassay”を聞いた瞬間、ふと思い出したのは、あの1980年代前半に流行った高中正義のギターサウンド。ギターが違うので音色は全然違うのですが、あの時衝撃的だった、カラッとした軽快なロックギターサウンド。Paul Jackson Jr.ってこんなんだっけ?とも思わせるのですが、かっこよさという意味ではものすごく嬉しいオープニングです。

その後数曲、”Down The Road”から”Jazz Police”辺りは、Jeff Lorberの作品に参加しているPaul Jackson Jr.という感じの曲となります。もちろん、これらの曲にはJeff Lorberが参加しています。参加すると自分の色に染めてしまうJeff Lorberの存在感もすごいですが、Paul Jackson Jr.も見事にメインを張ってます。ギブソンESの音が実にいい。”Ocean Explorer”でのバイオリンは少々意表をつく音作りでした。

で後半、”Geneva”から”Dawilli Gonga”までは、2013年に亡くなったGeorge Dukeに捧げる作品、ということになっています。 “Geneva”、”Hip Pockets”、”That’s What She Said”は、過去にGeorge Dukeが演奏してきている曲のリメイク。前半と比べるとR&B色が強めになってきます。最後の”Dawilli Gonga”は、本作の中ではヒップホップ色も加わった異色の曲とも言えます。

全般的にはジャズギター (セミアコ)の心地よさと軽快さが存分に味わえる、やっぱり間口の広いギタリストだなと思わせる、そんな納得のいく作品でした。

Tracks:
01: Sassay
02: Down The Road
03: B.F.A.M. (Brothers From Another Mother)
04: Ocean Explorer
05: Jazz Police
06: L.A. Express Yourself
07: Geneva
08: Hip Pockets
09: That’s What She Said
10: Dawilli Gonga

(Apple Music)

ESPECIA / CARTA ~Selection~

 2016年の作品。ESPECIAは2012年に大阪・堀江を拠点に活動を開始したアイドルグループ。そんなESPECIAにとって、今年は激動の1年でした。2月に本作が発表された後、活動拠点を大阪から東京に移すことになり、5人メンバーのうち3人は「卒業」。1名の新メンバーを加えて新生ESPECIAとしてスタート。しかし総じて評判があまり良くない、という中、旧メンバーの脇田もなりは11月にソロデビュー、こちらは昔からのファンに受け入れられている、そんな状況なんであります。

新生ESPECIAの評判が今ひとつなのは、彼女たちの持ち味だった80年代を思わせるファンクサウンドと、脇田もなりのパワフルなヴォーカルが一掃されてしまったためだと思っています。つまり、今までのESPECIAの魅力が楽しめる最後の作品と言って良いのではと思います。

今までのESPECIAの作品はいくつか聴いてきましたが、私としてはこの”CARTA”が一番好きです。初めての、メジャーからのフルアルバム。徹底的に80年代を意識した、アーバンファンクなサウンド。確実に成長しているメンバーのヴォーカル。なかなかアイドルグループでここまで「聴かせるサウンド」の詰まった作品はありません。
今までESPECIAのサウンドの核になっていHi-Fi Cityプロデュースで、ぐいぐい引き込まれます。1曲だけ、冒頭の「Clover」がロック調で雰囲気違うかなと思ったら、この曲だけ作詞が山根康広、作曲が藤井尚之のコンビ作品。これはこれで良いけれど、アルバムの中では少し浮いているかな?という感があります。

中年のオッサンがアイドル?と思うかもしれませんが、この作品はむしろオッサンにこそ聴いて欲しい、超お勧め作品。世の中を席巻している某大人数アイドルグループたちを想定したらビックリしますよ。特にお勧めは、「Sunshower」「Mistake」「Aviator」。

Tracks:
01: Clover
02: Over Time
03: Sunshower
04: Interstellar
05: Saga
06: Saudade
07: Rittenhouse Square
08: Mistake
09: Fader
10: Boogie Aroma (CARTA Ver.)
11: Aviator (CARTA Ver.)

聴いたアルバムの簡単なご紹介。

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