高速道路を1000円にした結果、今年のゴールデンウィーク期間中5億円弱の社会的損失があったとの試算をした方がいらっしゃるようで。
有村俊秀・上智大准教授と岩田和之・日本学術振興会特別研究員の御両名。
内容を分かりやすく書くと、
【対象】東名高速
【計算方法】
1. プラス効果
約1,117千台が利用したことで利用者が得した金額は、2542百万円。
2. マイナス効果
1) 渋滞による時間ロス
10キロ以上の渋滞が昨年同期の39回を上回る82回発生。車1台を1分動かすコストを約40円(国土交通省の「費用便益分析マニュアル」などに基づく)とすると、昨年同期比で1947百万円。
2) ガソリンの支出増、新幹線利用者の減少他1066百万円。
マイナス額の合計は3013百万円。
【社会的損失額】471百万円
ということだそうだ。
そもそも利用者が高速が1000円になったことで得をした金額がプラス要素、損をした金額がマイナス要素、と言う話なのだが、その差し引きが東名高速だけを取り上げても471百万円になる、ということなのだ。
しかも、今年のGWだけで。
本当にそうかな。
私が帰省する場合、千葉県船橋市から兵庫県北部にある某市まで移動しなくてはならないのだが、電車とバスで移動すると大人1人片道約15000円である。
内訳は運賃が10,000円、特急料金が5,000円。往復30000円である。今大人料金が2名、大人の学割対象が1名、子供が2名の5人家族なので、一家が移動しようとすると、
大人:30,000円 x2人=60,000円
学割:(20,000円 x 80%) + 10,000円=26,000円
子供:30,000円 x 50% x 2人 = 30,000円
合計116,000円となる。(あらためてビックリ)
一方、車で行くと、高速料金は休日深夜割引でトータル3400円らしい。京葉道、首都高込みで。
ガソリンは大概満タンで少し足りないくらいなので、大目に見て80リットル、リッター120円としても9600円。合計13000円である。この差は約100,000円だ。
確かに時間もかかるし、疲れると言う問題はあるけど、まあ家族で車で移動する楽しさと言うのは間違いなく大きい。電車でも味わえるけれど、甲乙がつくようなモノでもないと思う。これを安直に(事務的に)「40円/分/台みたいな杓子でもって「社会的なロス」と決めつけて良いものかどうかは非常に疑問だ。最初、この渋滞のロスはCO2の排出が大きくなることによるロスだと思っていたが、記事を読む限りそう言うことではないようだ。
まあ百歩譲ってこれを社会的なロスとしますか。我が家から実家までは600km少しである。今出発すると考えて検索してみたら、時間的には7時間かかる。休憩とか仮眠、予期せぬ渋滞とか考えて10時間かかるとしても、鉄道を利用して移動する場合の時間、約5時間半との差は4時間半である。これをロスとして考えると、40x60x5.5=13.200円となる。
我が家にとっては、今回の高速料金の値下げによって差し引き86.800円の社会的利益があったと、ということになるのである。
それにしても、電車が混雑したり、座るために長蛇の列を待つことは社会的な損失にはならないのだろうか...? ちょっと謎の多い調査結果だと思った。
毎日.jpの記事はこちら。
http://mainichi.jp/life/money/news/20090808k0000m040138000c.html









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