和田唱率いるスリーピースバンド、TRICERATOPSのベストアルバム。2003年発表。
彼らの魅力は何と言っても、身体が自然に踊り始めてしまう様な楽しめるサウンドであること。ロック、ファンク、ポップが微妙にいい按配でミックスされた、そんな感じだろうか。特に冒頭の「RASPBERRY」や、ややファンキーなノリの「My Skywalker’s T-Shirt」あたりがとてもかっこいい。アルバム中盤に並ぶハードロック的なアプローチの「Fever」や「Short Hair」「Going To The Moon」あたりは、スリーピースとは思えぬ分厚い音、そしてここでも微妙にポップのエッセンスが織り込まれていたりして、思わずニヤっとしてしまう。歌詞が意外とかわいらしいところがあるのも魅力的。演奏自体もとてもしっかりしていて聴きごたえがある。
TRICERATOPSの存在自体を知ったのはそんなに昔のことではないので、このベスト盤を入門盤として聴いているのだが、このアルバムに収められている17曲、全て聴きごたえがある。何でもっと早くTRICERATOPSを知ることが出来なかったのか、後悔。ロックファンも、ポップファンにも是非お勧めの作品。