昨年の有線大賞とレコード大賞の新人賞を獲得した絢香のデビューアルバムです。
もちろん「輪舞曲」 (全く興味ないドラマだったけど、いろんな意味ですごいドラマだったらしいですね) の主題歌であった彼女のデビューシングル”I Believe”、「サプリ」(実はこれも興味なかった…) の主題歌 “Real Voice” や挿入歌 “melody”も収録されています。
「サプリ」関連のこれらの曲はなぜか知っていましたが、見た目のかわいらしさには釣り合わないしっかりしたヴォーカルという印象を受けていました。
そんな先入観を持って聞いたこのアルバムですが、第一印象は意外とポップだということでした。もっと骨太でゴリゴリのロックかと思っていたのですが、安心したというか、肩すかしというか、そういう気分でした。またポップさとともに、アメリカ音楽系の女性ロックヴォーカリスト(誰っぽいと特定は出来ないけれど) 的な雰囲気の曲調・歌いっぷりも散りばめられている感じがあって、これは非常に良かった。
それから、このアルバムを聴いた後に知ったのだが、このアルバムに収められている曲の中に、NHK「つながるテレビ@ヒューマン」のテーマソングがありました。このしっとりとしたバラードは巷の若い女の子たちの心をかなりつかんでいるようです。
この「三日月」という曲ですが、バラードの表現力は、40歳のおじさんリスナーとしてはもう少しかなというのが正直な印象。曲はすごく良いし、歌唱力もかなり良いと思うので、あと何ですかね、「深み」がもっとあると良いなあと言う感じでしょうか。まだ19歳。これから彼女が大人になって歌に情感が自然と出てくるようになれば、ものすごい名曲として未来に受け継がれていくんじゃないかなと感じました。
彼女の場合まだ荒削りなところもありますけど、器はかなり大きいと思います。これから経験を積んでいけば、きっと日本を代表するヴォーカリストになりそうな予感があります。「三日月」も数年後歌うとどんな感じなんだろうと、期待を持ってチェックしていきたいと思います。
Tracks:
01: Start to 0 (Love)
02: Real Voice
03: Sha la la
04: ブルーデイズ
05: I believe
06: Stay with me
07: melody
08: 君のパワーと大人のフリ
09: 永遠の物語
10: 時を戻して
11: 1・2・3・4
12: Story
13: ライラライ
14: 三日月
15: message