もはや死語となった「ブラコン」のジャンルでも、かなり人気のあったユージン・ワイルドの1992年作品。
ユージン・ワイルドは正直日本での人気は今ひとつだったものの、本国アメリカでは結構人気だったヴォーカリストで、トップ40ヒットこそほとんどないが、R&Bチャートでは常連。人気のピークは80年代後半で、本作がリリースされた90年代前半はすでにピークを過ぎていたものの、それでも魅力のあるヴォーカルを聴かせてくれています。
当然のことながら、彼の持ち味であるミドルテンポ〜バラード系の曲を中心に構成されていて、とても聴きやすい。”Angel”でMarvin Gayeの”Your Precious Love”のフレーズが出てきてニヤッとさせられたり、心地よいポップなナンバー(“Special Feelings”など)、当時流行した、電子ドラムを多用したアップテンポなナンバー(“Loyal To You”)など、1980年代の洋楽好きには懐かしい雰囲気のナンバーが続いていて、いい感じ。ノスタルジーすら覚えるかも知れません。
秋の夜長に落ち着いた気分で聴くのもよろしいかと。
Tracks:
01: How About Tonight
02: If Only You Know
03: Angel
04: Special Feelings
05: Whenever You’re Ready
06: You Are So Beautiful
07: So In Love
08: Paradise
09: Loyal To You
10: Lost And Lonely
11: How About Tonight (Quiet Storm Version)