2019年に発表されたWillie Nelsonの現時点最新作です。
過去に幾度となくご紹介しているウィリー・ネルソンの作品。もう何作目になるのでしょう。(笑)
1933年(昭和8年)生まれで86歳になるわけですが、ここ数年は毎年新作を発表しており、相変わらずの精力的な活動には頭が下がる思いです。
さて本作、ここ数年の作品と同様「死」というものをテーマとしているのですが、過去の作品ほどの毒は感じさせないという印象です。また本作ではカバー作品がやや多めで、2016年に死去したガイ・クラークの作品が2曲 (My Favorite Picture Of YouとImmigrant Eyes)、おなじみビリー・ジョエルの名作 “Just The Way You Are”、マック・デイビスの1980年のヒット曲 “It’s Hard To Be Humble”が目を引きます。”It’s Hard To Be Humble” は、ウィリーの息子であるルーカス・ネルソン、ルーカスのバンドPromise Of The Real、ミーカ・ネルソンとの共演となっています。Just The Way You Areは、フランク・シナトラを彷彿とさせるような大人の雰囲気を感じます。また、ウィリーと彼の長年のプロデューサーでもあるBuddy Cannonとの共作である新曲 Come On Time、Seven Year Itchも渋いカントリーソングに仕上がっていて、ウィリーの枯れていく声に良く似合います。
キャリア60年超の円熟味を本作品でも表現してくれたウィリー・ネルソン、さて次はどんな作品を届けてくれるのか、とても楽しみです。
Tracks:
01: Ride Me Back Home
02: Come On Time
03: My Favorite Picture Of You
04: Seven Year Itch
05: Immigrant Eyes
06: Stay Away From Lonely Places
07: Just The Way You Are
08: One More Song To Write
09: Nobody’s Listening
10: It’s Hard To Be Humble
11: Maybe I Should’ve Been Listening