Doug Sahm / Juke Box Music

アメリカン・ミュージックというジャンルは厳密にはないのですが、このダグ・サーム (ザームと読む人もいる)の音楽は、あえてアメリカン・ミュージックだと呼びたいです。

“Juke Box Music”は、そのアルバムタイトル通りジュークボックス、それもテキサスあたりの場末の酒場に埃をかぶったまま置かれているような箱から聞こえてくるような、そんな曲を15曲集めた作品です。多くがオールディーズとして知られている曲。
中でも、このアルバムの多くを占める、「三連リズム」のバラードが実に泣かせます。”I Won’t Cry”に始まり、”You’re Mine Tonite”、”My Dearest Darling”、”Talk To Me”、”Goodbye My Love”など。涙腺が刺激されてしまいます。

この三連のバラードってどうしてこんなに切ないんですかね。

この切ない雰囲気。今まで夜行列車で聴いて幾度グッと来たことやら。
ダグ・サームはアメリカでも南部で活躍してきているミュージシャンで、どこかしら国境エリア(メキシコ)の影響がほのかに感じられるところが魅力。本作で聴かれる、バックのホーンセクションの演奏もどこか悲しげでノスタルジックです。

エレクトリックな音楽全盛のアメリカでも、マジョリティではないにせよ、こういう音楽がしっかりと根付いていることを考えると、つくづくアメリカの音楽って奥深いなと感じさせますね。

アメリカ音楽好きには絶対聴くべき作品、それがこの「ジュークボックス・ミュージック」だと思います!

Tracks:
01: I Won’t Cry
02: Money Over Love
03: Crazy Baby
04: You’re Mine Tonite
05: Hey Little Girl
06: It Hurts To Love Someone
07: Buzz, Buzz, Buzz
08: My Dearest Darling
09: She Put the Hurt On Me
10: What’s Your Name
11: I Don’t Believe
12: Golly Gee
13: The Chicken And The Bop
14: Talk To Me
15: Goodbye My Love

↓Apple Musicでは他のアルバムとの 2 in 1 で配信されてます。トラック1-15が本作に当たります。

Author: tomyt

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