2020年のアルバム Starting Over に続く3年振り、2023年リリースの5作目のアルバムです。

彼の作品はもはやカントリーという音楽ジャンルには収まらず、ブルースの影響を強く受けたサザン・ロックにかなり近い雰囲気を持ってきていますので、カントリー・アルバムと思って聴く必要はありません。

本作もロック・アルバムとしてかなりブルージーな曲が多く収録されています。シングルとしてリリースされた White Horse (ビルボードポップチャート最高12位) を聴いてもよく解ると思いますし、収録されている14曲を聴いてもカントリー・ミュージックファンというよりもブルース・ロック、サザン・ロック好きの人にたまらない内容になっています。

また、White Horse と同様にシングルカットされた Think I’m In Love With You では、彼の作品ではあまり聴かないタイプのファンク。途中からストリングスも入ってくる、彼にとっては珍しい雰囲気を持つ曲です。

アメリカの音楽シーンにおいて、あくまでカントリー、ブルース、ロックにこだわり続け骨太の音楽をリリースし続け、それが全米で人気になる、そんな彼の存在意義は大きいです。アメリカン・ロックを聴きたいならカントリーから探せと思っている私にとっても「当たり」な作品。

とてもカッコいい作品でした。

なお、本作品は全米アルバムチャートで最高位3位、カントリーアルバムチャートでは1位に輝いています。

Tracks:
01: What Am I Gonna Do
02: South Dakota
03: Trust
04: It Takes A Woman
05: The Fire
06: Think I’m In Love With You
07: Loving You On My Mind
08: White Horse
09: Higher
10: The Bottom
11: The Day I Die
12: Crosswind
13: Weight Of Your World
14: Mountains Of My Mind