Bruce Springsteen & E Street Band / Land Of Hope And Dreams (EP)

2025年5月14日、英国マンチェスターでのライブからのミニアルバム。6日後の5月20日にデジタルリリース。まさに「緊急リリース」です。

というのは、ここ最近メディアでも話題になっているブルース。スプリングスティーンのトランプ政権への批判。時間的にその流れでワールドツアーを行っているブルースなのですが、その最中に行われたライブから4曲収録したものです。

ブルースとトランプのバチバチな関係は、私が知る限り2016年の大統領選で、トランプ陣営がキャンペーンにおいて “Born In The U.S.A.” を無断で使用したことに始まりました。もっともトランプ陣営は “Born In The U.S.A.”をアメリカ賛美の曲と勘違いしていたようですが…。

さてこのEPにおいても、ブルースによるMCが2箇所、延べ5分間にわたって現在のアメリカがとんでもないことになっていることを訴え続けています。さすがにトランプの名前は挙げていないものの、総収録時間31分の2割近くをトランプ批判に費やしているところは、さすがブルース、さすがロッカー!と思いました。

やっぱり時の権力者におもねるのはロックじゃないですね!当然観客は(イギリスでのライブですが)大盛り上がり。

収録されているのはいずれも既に発表された曲のライブバージョンですが、ラストを飾る “Chimes Of Freedom” は1988年にアムネスティインターナショナルの Human Rights Now! のサポート作品としてリリースされたEPに収録されていて、これはボブ・ディランの「アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン」に収録されたのがオリジナルです。

自分の音楽を通じて自分の主張を伝える… さすがブルースです。
ここまで政治色の強いアルバムは久し振り。そしてこのリリースまでの期間の短さ。音楽をデジタルで楽しむ時代ならではと思いますが、そんな時代に合った作品になっています。

Tracks:
01: Land Of Hope And Dreams (Introduction)
02: Land Of Hope And Dreams
03: Long Walk Home
04: My City Of Ruins (Introduction)
05: My City Of Ruins
06: Chimes Of Freedom


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