菊池桃子 / OCEAN SIDE

菊池桃子 / OCEAN SIDE

1984年にリリースされた、菊池桃子のデビューアルバムです。

菊池桃子がアイドルとして大活躍していた頃の作品は、すべてバップレコードからリリースされていましたので、彼女の作品は当時の他のアイドルとは明らかに異なる音作りをしていました。このデビューアルバムの冒頭を飾る「オーシャン・サイド」を聴いてもわかるように、明らかに音楽の完成度が他のアイドルと違います。2曲目の「シャドウ・サーファー」や、2枚目のシングル曲「サマー・アイズ」など、特に前半の怒涛のシティ・ポップス感は、初めて聴いた方でも気に入るはずです。

雰囲気的には同じバップレコードから大活躍したオメガトライブ。あのちょっとクールな夏っぽさが全面に出てきます。実際にバックコーラスでオメガトライブのメンバーも参加しています。

バックを務めるミュージシャンも、当時の日本を代表する実力派の面々。
ギターは松原正樹、浜田省吾のいた「愛奴」のメンバー青山徹、そして今剛が参加。ベースは吉田美奈子の一連の作品に参加した高水健司や元トランザムの富倉安生。ドラムスはもはや説明も不要な村上”ポンタ”秀一、青山純、宮崎まさひろ、林立夫。パーカッションでは斉藤ノブの参加も。
1970年後半に、TOTOのように名うてのセッション・ミュージシャンたちが集まり結成されたPARACHUTEのメンバーが多いのが特徴ですね。これだけのメンバーが集まれば、音楽的に素晴らしいものができるのは必然と言って良いでしょう。

作品は、作詞が9曲中6曲が秋元康、2曲が佐藤純子、1曲が青木久美子によるもの。作編曲はすべて林哲司 (「オーシャン・サイド」編曲のみ林哲司と兼崎順一)。
作品については、やはり林哲司色が全開なところがこのシティポップ感を生んでいるんですね。

肝心の菊池桃子のヴォーカルですが、正直不安定さはあるのですが、これが案外歌えているんです。若干16歳の桃子さんの特徴である、あの切ない感じが実に曲の雰囲気に合っていて、アルバム通して聴いてもちゃんと聴き通すことができます。素晴らしい作品だなと思います。
最後を飾る壮大なバラード「アイ・ウィル」も名曲です。

ここ数年日本のシティ・ポップが国内外問わず見直されていると言いますが、その中にこのアルバムがあまり語られていないことが残念。ぜひシティ・ポップの仲間に加えてあげたい作品です。

普通ならアイドルのデビューアルバムは「かわいさ」で勝負するところ、あえて楽曲の良さで勝負した菊池桃子のこの作品は戦略的に当たっていたと思います。
40年近く経った今の時代にも色褪せない作品として残っていますから。

Tracks:
01: オーシャン・サイド
02: シャドウ・サーファー
03: ブライド・カーヴ
04: サマー・アイズ
05: ふたりのナイト・ダイヴ
06: 青春のいじわる
07: イブニング・ブレイク
08: ソー・メニー・ドリームス
09: アイ・ウィル

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