1992年にリリースされた、Neil Youngの第19作目となる作品です。
前作が発表された時点で、彼は次作を1972年の名作”Harvest”路線のアコースティックアルバムにすることを決めていたらしく、それがこのアルバムということになります。
バックにStray Gatorsを従えた本作を実際に聴いてみると、なるほど彼の言う通り過去数作で聞かれていたハードなロックンロールは全くなく、むしろGeffen時代のカントリーアルバム”Old Ways”さえ彷佛とさせるアコースティックな雰囲気。これを支えているのはNeil自身であることは言うまでもありません。彼のソングライティング、ギター、ハーモニカ、すこし押さえ気味のヴォーカルの全てが気持ちよく響いてきます。特に1曲目の “Unknown Legend” から4曲目の “Harvest Moon” までの流れは、テンポが心地よくてたまりません。
また、バック・ヴォーカルにはLinda Ronstadt、James Taylor、Nicolette Larsonと言った西海岸系の大物メンバーが参加しております。
本作が発売されるまでのしばらくの間Geffen時代で好きなことをやり、Repriseに戻ってから激しいロックンロールで燃えまくったNeil Youngが、ふと原点に戻りたいような気持ちでレコーディングを行ったのかなという風に感じた作品です。
Tracks:
01: Unknown Legend
02: From Hank To Hendrix
03: You And Me
04: Harvest Moon
05: War Of Man
06: One Of These Days
07: Such A Woman
08: Old King
09: Dreamin’ Man
10: Natural Beauty