2020年8月発売、ベテランの域に入りつつあるカントリーシンガー Josh Turner の通算8作目のアルバムです。
本作はカバーアルバムとなっていまして、Keith Whitley の “I’m No Stranger To The Rain” から始まり、John Anderson や Kris Kristofferson、Randy Travis、Hank Williams, Jr.、Waylon Jenningsなどのヒット曲を Josh Turner ならではの低音の魅力で歌い上げてくれます。特にJohn Anderson、Kris Kristofferson、Randy Travis のカバーにおいてはご本人との共演というところが聴きどころで、懐かしさも感じさせてくれます。特に “Why Me” での Kris Kristofferson との共演は少し驚きでした。最近の彼の動向が全く追えていなかったので、ここで彼の声を聴けることになろうとは思わなかったのです。実際には3~4年おきにアルバムをリリースしていたようなんですけど。
それから、Josh Turner の一世代前に低音の魅力でヒット曲を連発したRandy Travisとの低音デュエット “Forever And Ever, Amen” です。この曲はオリジナルが1987年にビルボード誌のカントリーシングルチャートで1位を記録する大ヒットとなり、 Randy Travis が広く認知されるきっかけになった曲です。(余談ですがこの曲、何と全英チャートでも55位まで上がるヒットになりました… Wikipediaより)
Waylon Jenningsの1980年代の大ヒット曲で、TV番組 “Duke Of Hazzard” (邦題「爆発!デューク」)のテーマ曲もなかなか良いカバーになってます。もちろん本人との共演というわけには行きませんが、Waylonの雰囲気も少し見え隠れしていたのが何とも不思議でした。
本作は今年聴いたカントリーアルバムの中でもかなり上位に入る作品だと思いました。どちらかと言えば(カントリーに限らずですが)高めのヴォーカルが長い間ポピュラーになっていると思うのですが、そんな中、低くて落ち着いた声のヴォーカルを聴くのもいいと思いますよ。
Tracks:
01: I’m No Stranger To The Rain
02: I’ve Got It Made (feat. John Anderson)
03: Why Me (feat. Kris Kristofferson)
04: Country State Of Mind (feat. Chris Janson)
05: I Can Tell By The Way You Dance
06: Alone And Forsaken (feat. Allison Moorer)
07: Forever And Ever, Amen (feat. Randy Travis)
08: Midnight In Montgomery
09: Good Ol’ Boys (Theme From The Dukes Of Hazzard)
10: You Don’t Seem To Miss Me (feat. Runaway June)
11: Desperataly (feat. Maddie & Tae)
12: The Caretaker