Neil Young / Freedom

Neil Young / Freedom

 1989年発表のアルバム。ご存知の方も多いと思うが1980年代のニール・ヤングは迷走した10年であった。テクノ、ロカビリー、どカントリーなどなど。わざと売れないレコードを作っているとレコード会社から訴えられたほどである。そんなこともあり、GeffenからRepriseレーベルに移籍し、ミニアルバムを経てリリースされたのが本作。

 聴きどころは”Rockin’ In The Free World”。アルバムの1曲目(アコースティックバージョン、Jones Beachでのライブ収録)と最後(エレクトリックバージョン)に持ってくるという構成は、まさに”Rust Never Sleeps”での”My My Hey Hey (Out Of The Blue)” ~ “Hey Hey My My (Into The Black)”のそれと非常に似ている。

 全般的には、前作のミニアルバムにも収録されていた”Don’t Cry”、”Eldorado”、”On Broadway”など、ヘビーなロックンロールが中心にはなっている。これら一連の曲は、90年代以降台頭してきたグランジ・ロックのアーティスト達にこぞってインスパイアされている。とは言っても、そうは一筋縄でいかないところがニール・ヤング先生。”Hangin” On A Limb”は、リンダ・ロンシュタットがバックヴォーカルで参加している、透明度の高いアコースティックな作品。この2人のヴォーカルだから当然美しい。美し過ぎです。

 ニール・ヤングは本作品後しばらくの間、”Harvest Moon”を除いて爆音ロックンロール作品をコンスタントにリリースしている。本作は迷走していた彼自身の軌道修正作品なのだろうか。
このアルバムは、彼にとっては重要な意味を持つアルバムと言えるだろう。

 個人的には1988年の来日コンサート(これもすごかった!)の後、待ちに待ったアルバムとして印象に残っている。

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