Various Artist / A Tribute To The King Of Zydeco

2025年に、ケイジャン系音楽を取り扱っているアメリカの独立系レーベルのヴァルクール・レコードからリリースされた「キング・オブ・ザディコ」のトリビュート・アルバムです。

ザディコはフランス語を話すクレオール系黒人が、ニューオリンズに根ざすケイジャン・ミュージックにR&Bやブルース要素を取り入れ発展してきた音楽です。そんなクリフトン・シェニエのトリビュート・アルバムとなります。

「キング・オブ・ザディコ」と言えばもちろんクリフトン・シェニエ (1925-1987) のこと。彼はルイジアナ州のローカル・ミュージックであったザディコを全米、そして世界に広めたと言われる人物です。もともとブルース志向で、いわゆる「黒人音楽」に近いアプローチだったことも広がった一因ともわれています。

私自身は1980年代後半のバブルの頃、世界中から様々なジャンルの音楽が日本に紹介されたタイミングでザディコ、そしてクリフトン・シェニエを知ったのですが、ちょうどその頃彼は亡くなり、彼のフォロワーの一人でもあるバックウィート・ザディコの作品をよく聴いたものです。

さて、本作。シェニエのファンを自称するローリング・ストーンズによる “Zydeco Sont Pas Salés”を始め、クリフトン・シェニエが過去に演奏した作品の数々をタジ・マハール、スティーブ・アール、ジョン・ハイアット、デヴィッド・イダルゴ、ジミー・ヴォーンなど錚々たるメンバーが参加。そして、ルイジアナ州を中心に活躍するケイジャン・ミュージックのアーティストたちが彼らと共演するという内容になっています。

前述のローリング・ストーンズだけでなく、ジミー・ヴォーンの “My Soul”、テキサス州〜メキシコ辺りの音楽(テハーノ音楽)をルーツに活動するルーベン・ラモス(メキシカン・リヴォリューションのリーダー)とロス・テクスマニアックスが共演する “Ay Ai Ai” あたりがいい作品になっていると思います。

そのほかの曲も、クリフトン・シェニエに対する敬意を感じされる、アコーディオンの音色が楽しい作品となっています。

Tracks:
01: Zydeco Sont Pas Salés (The Rolling Stones & Steve Riley)
02: Easy Easy Baby (Nathan Williams Sr. & Charley Crockett)
03: Hey ‘Tite Fille (Taj Mahal & Keith Frank)
04: Release Me (Lucinda Williams, Tommy McLain & Keith Frank)
05: Just Like A Woman (Steve Earle & Anthony Dopsie)
06: I’m On The Wonder (John Clearly & Curley Taylor)
07: Why Did You Go Last Night (Kam Franklin, A.J. Haynes & Roddie Romero)
08: Hot Rod (David Hidalgo & C.J. Chenier)
09: Tout le Temps en Temps (Shannon McNally, Keith Frank & Molly Tuttle)
10: My Soul (Jimmie Vaughan, Johnny Nicholas & Steve Riley)
11: You Used To Call Me (John Hiatt & Roddie Romero)
12: Ay Ai Ai (Ruben Ramos, Los Texmaniacs & Augie Meyers)
13: I May Be Wrong (Marcia Ball & Geno Delafose)
14: I’m Coming Home (C.J. Chenier & Sonny Landreth)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

About Me

音楽愛好家 兼 会社員

詳細は こちら へ。

Featured Posts

Previous Posts