Tomy's Music Review

好きなアルバムの簡単なご紹介。

Ambrosia / Anthology

1975年にアルバム”Ambrosia”でデビューした、アンブローシアが1997年にリリースしたベストアルバムです。

このバンドの魅力は、卓越した才能を持つデヴィッド・パックのソングライティングと、彼の透き通るようなヴォーカル、そしてバンドとしてのコーラスワーク。当初はヴァイオリンなどを多用したプログレ系のロックを演奏していて、ついつい演奏の方に耳が行ってしまいデヴィッド・パックののヴォーカルの素晴らしさはさほど感じていませんでした。その中でも、初期のヒット曲 “Holdin’ On To Yesterday” でのコーラスワークは、ちょっと不気味さを感じる演奏の中にあって光るものがありましたが…。

しかし1978年頃からソフトロック中心の作風となり、同年のヒット曲”How Much I Feel”での切ないまでのヴォーカル、そして1980年に全米3位となる大ヒットナンバー “Biggest Part Of Me” での素晴らしい楽曲とヴォーカル。この2曲はポップ史上に残る大名作であると言えます。

“Biggest Part of Me” が収録されたアルバム “One Eighty” 以降彼らは低迷し、一時期活動停止もしていたのですが、1997年に本アルバムが発表されるに当たり新曲をレコーディング。いずれも佳曲揃いですが、中でもデヴィッド・パックのソロアルバムに収録されていた “I Just Can’t Let Go” のはすばらしいです。デヴィッド・パックの長年の友人であるマイケル・マクドナルド、ジェームス・イングラムとの共演でとても気持ちの良いラブソング。デヴィッド・パックのポップセンスがこの1曲に凝縮されていると思います。

他にも “You’re The Only Woman”、”Livin’ On My Own”、”Heart To Heart”あたりが心地よい曲。アンブローシアの魅力を本アルバムで感じ取ることができます。

Tracks:
01: Mama Don’t Understand
02: Biggest Part Of Me
03: You’re The Only Woman
04: Nice, Nice, Very Nice
05: Life Beyond L.A.
06: Livin’ On My Own
07: Holdin’ On To Yesterday
08: Angola
09: How Much I Feel
10: Time Waits For No One
11: I Just Can’t Let Go
12: Heart To Heart
13: And… Somewhere I’ve Never Travelled
14: Sky Is Falling
15: Still Not Satisfied
16: Cowboy Star (Edit)


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