1984年にリリースされた安全地帯の3作目で、大ヒット曲「恋の予感」収録の作品です。
「ワインレッドの心」で一気に人気バンドの仲間入りをした安全地帯ですが、当時から「旭川出身の実力派」と言われていて、「旭川=冬は寒い」というイメージの私は、「ワインレッドの心」での玉置浩二の声に「寒さ」を感じていました。当時遠距離ラジオ受信に夢中になっていた私は、冬の北海道のラジオ局から私の住む関東に流れてくる彼の歌声が、北海道に対する私の憧れを強くさせたものです。
そんな「ワインレッドの心」の大ヒットを受けてリリースされたこの作品でも、冬の北海道を思わせる大好きな作品です。作品的にはやや地味な感じもあるのですが、とは言え名曲揃い。アルバムの冒頭を飾る「yのテンション」のイントロのドラムスを聴くとドキドキします。
曲は名曲揃いで素晴らしいものばかり、演奏もさすが実力派という感じですし、そして言うまでもなく玉置浩二の素晴らしいヴォーカルに魅了されます。
ポップス(今で言うJ-POP)なのに、どこか懐かしい歌謡曲のエッセンスが散りばめられていて、寂しさの中に強い情感が溢れているようです。この叙情的な感覚は今も変わりませんね。すべての曲がお薦めです。今でも冬の北海道の鉄道に乗りながら聴きたい気分です。(ちなみに私、鉄道好きです)
私にとっては、このアルバムが安全地帯の最高傑作だと思っています。
Tracks:
01: yのテンション
02: Lazy Daisy
03: Happiness
04: ブルーに泣いてる
05: 恋の予感
06: Kissから
07: 風
08: アトリエ
09: エクスタシー
10: 瞳を閉じて
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