Buddy Guy / The Blues Don’t Lie

2022年9月リリース。御年86歳のバディ・ガイのニューアルバムです。
前作 “The Blues Is Alive And Well” から4年ぶりとなる本作、前作に引き続いてゲストアーティストもフィーチャーしながらの作品となっています。
本作もメンバーは豪華で、メイヴィス・ステイプルス、エルヴィス・コステロ、ジェームス・テイラー、ボビー・ラッシュ、ジェイソン・イザベル、ウェンディ・モーテンと言った面々。

冒頭の I Let My Guitar Do The Talking からフルスロットルでヴォーカルもギターも相当気合が入っています。特にゲストが参加していない作品は、ギターのうなり方、テンションの高さは健在。で嬉しくなってしまいます。

ゲスト参加作品は、メイヴィス・ステイプルスのヴォーカルが実にブルージーで素晴らしい。言うまでもなく、ステイプル・シンガーズのメイヴィスなんですが、彼女がバンドに入ったのが1950年ですから、歌い始めて既に70年以上。この渋さは簡単に出せるものではありません。ものすごい存在感です。
その一方、エルヴィス・コステロは意外と奥ゆかしいというか、あまりメインヴォーカルを取らずバックコーラスが中心という印象で、もっと一緒に歌ってくれても良かったのかなと思いました。バディの迫力に押されている感じです。
そしてジェームス・テイラーが参加している Follow The Monkey ですが、これはブルースと言うよりライ・クーダーあたりが70-80年代に演っていたリズム&ブルースの色濃いアーシーな作品になっています。このタイプの曲は大好きなのでとても気に入ってます。

面白いところでは、ビートルズの I’ve Got A Feeling のカバーでしょうか。アルバム Let It Be に収録されたこの曲、あまりカバー曲として聴いたことがなかったので新鮮に感じました。バディは意外とサラッとした感じに仕上げています。あ、もちろんギターソロはテンション高いです(笑)。

それにしても86歳でこのパワーはすごいですね。私の親世代なのですが、果たして私はその頃までこのパワーを持続できるのでしょうか?(そもそも生きているのか?)
そんなことを思いながら堪能しております。

Tracks:
01: I Let My Guitar Do The Talking
02: Blues Don’t Lie
03: The World Needs Love
04: We Go Back (feat. Mavis Staples)
05: Symptoms Of Love (feat. Elvis Costello)
06: Follow The Money (feat. James Taylor)
07: Well Enough Alone
08: What’s Wrong With That (feat. Bobby Rush)
09: Gunsmoke Blues (feat. Jason Isabell)
10: House Party (feat. Wendy Moten)
11: Sweet Thing
12: Back Door Scratchin’
13: I’ve Got A Feeling
14: Rabbit Blood
15: Last Call
16: King Bee


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です