Chris Stapleton / Starting Over

2020年11月に発売されたクリス・ステイプルトンの4枚目アルバムです。

クリス・ステイプルトンと言えば、デビューアルバム「Traveller」がロングセラーとなり、ビルボードの全米アルバムチャートでも第1位に輝きましたが、その時既に37歳という、シンガーとしては遅咲きの人ということが言えます。自らレコーディングをする前は主にナッシュビルでソングライターとして活躍していました。

カントリー・ミュージックのフィールドで活躍を続ける彼ですが、見た目と音楽性はかなりサザン・ロックやルーツ・ロックの要素が強く、昔だったらサザンロックの雄とか言われていたかも知れません。本作品においても、いわゆるトラディショナルなカントリーの雰囲気を持った曲はほとんどなく、(アコースティックな曲も含めて)重めの曲が並びます。彼の高めでハスキーな声、長髪に長い顎髭という見た目からも、70年代あたりのサザンロックバンドのメンバーという感じがします。

全般的にはロックの影響の強いカントリーという雰囲気で、あくまで主人公はカントリーだとは思います。カントリーっぽいものを望まれる方は “When I’m With You” や “Nashville, TN”、サザン・ロック的なものを望まれるなら “Arkansas” や “Maggie’s Song” (これThe Bandっぽいです) あたりを聴いてみるのがオススメですかね。

アメリカ南部を想わせる骨太なアルバムとなっていますが、本作品に参加するメンバーを見ると、元トム・ペティ&ハートブレーカーズのベンモント・テンチとマイク・キャンベルの名前が。あー確かにそんな気がする!と思わず頷いてしまいました。

Tracks:
01: Starting Over
02: Devil Always Made Me Think Twice
03: Cold
04: When I’m With You
05: Arkansas
06: Joy Of My Life
07: Hillbilly Blood
08: Maggie’s Song
09: Whiskey Sunrise
10: Worry B Gone
11: Old Friends
12: Watch You Burn
13: You Should Probably Leave
14: Nashville, TN


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