アンダーソン・パークのバックバンドとして活躍しているFree Nationalsが、現時点リリースしている唯一のアルバムです。
このアルバムは2019年にリリースされた時に聴いていたのですが、レビューもせずそのままになっていました。ところが、最近インスタのリールでこのアルバムに収録されている “Gidget” を生演奏しているシーンが流れてきて、「おっこれは!」と思い、改めて聴き直した次第。
いやあ、とってもいいアルバムですね。気持ちの良いネオソウルを聴かせてくれます。アルバム全体を包み込むようなグルーヴ感がとても心地よいです。
アルバムを聴き進めていくと、お?日本語が。
3曲目 “On Sight” のエンディングで電話が鳴る音が突然し、
「私を脅かそうとしてるんでしょ?」
「分かった?」
という日本語で始まるShibuya (渋谷)という曲。別段歌詞は渋谷にまつわる内容ではないのになんで「渋谷」なんだろうとか考えたりもしましたが、彼らは日本に思い入れがあるのかな?
Apartment はベニー・シングスをフィーチャーしたポップさも感じる佳曲。
そしてGidget はアンダーソン・パークをリードヴォーカルに据えた作品。やっぱりしっくり来るなあ。間奏で聞けるT・ナヴァのトークボックスもすごく心地よいです。
Timeは、このアルバムのリリース前年にコカインなどの複合薬物中毒により26歳という若さで亡くなったラッパー、マック・ミラーがフィーチャーされています。この曲は彼の死後にリリースされたということで、当時話題になりました。
その他合計11曲。私としては、しっかりバンドとしてのサウンドを聴かせてくれているのがすごく気に入っています。
ソウルをベースにしながら、ポップさも少しあったり、ファンクやヒップホップのテイストも多分にあったり、このごった煮感覚がなんとも言えぬ心地よさの理由なんでしょうね。
Tracks:
1.Obituaries (feat. Shafiq Husayn)
2.Beauty & Essex (feat. Daniel Caesar & Unknown Mortal Orchestra)
3.On Sight (Free Nationals, JID, Kadhja Bonet & MIKNNA)
4.Shibuya (Free Nationals & Syd)
5.Apartment (feat. Benny Sings)
6.Gidget (feat. Anderson .Paak)
7.Rene (feat. Callum Connor)
8.Time (Free Nationals, Mac Miller & Kali Uchis)
9.Cut Me a Break (feat. T.I.)
10.Eternal Light (Free Nationals & Chronixx)
11.Oslo (feat. Callum Connor & Tnava)
12.Lester Diamond
13.The Rivington (feat. Conway, Westside Gunn & Joyce Wrice)
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