2020年5月に発売されたインディゴ・ガールズの5年ぶり、通算15作目のアルバムです。この作品もご多分にもれず世界中を襲ったCOVID-19の影響を受け、4月リリース予定が1ヶ月延期されてしまいました。「アメリカの良心」とも言えるラウンダーレーベルからのリリースとなっています。
エイミー・レイとエミリー・セイラーズのデュオ、インディゴ・ガールズは、今のジャンル分けで言うと「アメリカーナ」になるんでしょうか。カントリーの雰囲気もフォークの雰囲気も持っているのでこの辺のジャンル分けが非常に難しいところですが、音の感じは広大なアメリカの風景を想起させるアコースティックなものということになります。
音楽的には前に述べたようにアコースティックな雰囲気でエイミーとエミリーの美しいハーモニーが聴ける、音楽的にもシンプルなものが中心となっているのですが、そう一筋縄ではいかないのがインディゴ・ガールズです。日本人にはやや理解しにくい歌詞、その歌詞も “Change Of Heart” では政治の問題を、”Muster” では銃の問題をしっかり取り上げていたりして、決して牧歌的・「いい雰囲気」に終わらせていないところが彼女たちらしいなと思います。今までの作品と比べると少し尖った感じが少し落ち着いた感じもしますが。
曲の美しさでは、アルバムトラックである “Look Long”、最後を飾る “Sorrow And Joy” がベストトラックかと思います。
Tracks:
01: Shit Kickin’
02: Look Long
03: Howl At The Moon
04: When We Were Writers
05: Change My Heart
06: K.C. Girl
07: Country Radio
08: Muster
09: Feel This Way Again
10: Favorite Flavor
11: Sorrow And Joy
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