2021年4月リリース。
ジョン・ハイアットにとっては2018年の “The Eclipse Sessions” 以来3年振りのアルバムとなります。
本作品では、ブルーグラス界の大物でリゾネイター・ギターの名手であるジェリー・ダグラスと彼のバンドとの共演作となっております。
もともとハスキーなヴォーカルが持ち味だった彼ですが、ここ10年くらいの作品はそのハスキーさに磨きがかかり、というか枯れてしまうんじゃないかと不安になったりもしていました。
聴く前の印象は、過去にナッシュヴィルで活動していたこともあるジョン・ハイアットですし、カントリーやブルーグラスの作品なのかなと思ったのですが、決してそうではありませんでした。
確かにカントリー調の曲もあるんですが、基本的にはルーツ・ロックと言うべきでしょう。ジェリー・ダグラスのバンドが演奏しているため、ドラムスがいないブルーグラスのテイストもあったりします。
ジョン・ハイアットのヴォーカル&ギターと、ジェリー・ダグラスのリゾネイター・ギターが絡み合うところは、ゆったりと時が流れているアメリカの大地を思わせる、そんな雰囲気を醸し出しています。いいなあ、こういう雰囲気。
ここ最近、アメリカの大衆音楽シーンは、こういった「アメリカの心」を失っていると思うので、ジョン・ハイアットのようなヴェテランアーティストに続くアーティストがどんどん出てくれば良いなあと思っています。
Tracks:
01: Long Black Electric Cadillac
02: Mississippi Phone Booth
03: The Music Is Hot
04: All The Lilacs In Ohio
05: I’m In Asheville
06: Light Of The Burning Sun
07: Little Goodnight
08: Buddy Boy
09: Changes In My Mind
10: Keen Rambler
11: Sweet Dream
コメントを残す