2008年発表の2枚組ライブアルバム。22曲入りで2時間超のかなりお腹がいっぱいになる作品になっています。

今までの彼のスタジオ録音作品などを聴いている感じでは、印象としてギター好きの普通のロックお兄さん的なものを感じていました。しかし本作はかなりバラエティに富んだ構成となっていて、正直驚きです。

最初の5曲はアコースティックセット。正直食い足りない感じもありますが、彼のギター好きというのは分かるなあと、少しほのぼのしながら聴けます。女性の「黄色い声」が聴こえてくるのが印象に残ります。若い女性にも人気なんだなあと感じます。
トム・ペティ作の “Free Fallin'” でアコースティックセットは終了。

その次の6曲は一転、いきなり大ブルース大会と化します。ここでのジョン・メイヤーは、もはや女の子にキャーキャー言われるお兄さんではなく、ギターをかき鳴らしながら人生の哀しさを一心不乱に歌いまくるギタリストに変貌します。この唐突さが意表をつかれていいです。
演奏も本格的。ジョン・メイヤーのブルース好きは知っていましたが、正直ここまで正統派のブルージーな演奏を聴かせてくれるとは思いませんでした。聴く方も体力いります。

これ以降は、彼のベストヒットライブ的なセットが続きます。
基本はギター好きのロック少年の演奏ですので、曲間のソロとかバッキングとか細かいプレイに耳を傾けてみると、その辺がよく分かります。
“Vultures”、”Slow Dancing in a Burining Room”、”I’m Gonna Find Another You” などがお薦め。

アコースティック、ブルース、ロックンロールと一通りの演奏が聴けるので、ジョン・メイヤーファンに限らず、多くのロックファンが満足できるのではないかと思います。途中重い曲も収録されたりしていますが、全般的には聴きやすい作品が多く、2時間くらいは聴き通してしまえる、そんな作品になっています。

Tracks:
[Disc 1]
01: Neon
02: Stop This Train
03: In Your Atmosphere
04: Daughters
05: Free Fallin’
06: Everyday I Have The Blues
07: Wait Until Tomorrow
08: Who Did You Think I Was
09: Come When I Call
10: Good Love Is On The Way
11: Out Of My Mind
12: Vultures
13: Bold As Love
[Disc 2]
01: Waiting On The World To Change
02: Slow Dancing In The Burning Room
03: Why Georgia
04: The Heart Of Life
05: I Don’t Need No Doctor
06: Gravity
07: I Don’t Trust Myself (With Loving You)
08: Belief
09: I’m Gonna Find Another You

投稿者 tomytamura

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