Tomy's Music Review

好きなアルバムの簡単なご紹介。

Ned Doheny / Hard Candy

1976年発表のネッド・ドヒニーによるアルバムです。
AORの名作としても名高い作品です。

“Get It Up For Love” のイントロからの印象的なアコースティックギターのリフ。”When Love Hangs In Balance” でのリンダ・ロンシュタットやJ.D.サウザーなどの豪華なバックコーラス陣、”A Love Of Your Own”でのハーミッシュ・スチュワート (アベレージワイトバンド) との出会いとデヴィッド・フォスターの印象的なキーボードプレイ、などなど。どれを取り上げても清々しく、心地よいです。

そして有名なのは、アルバムの最後を飾る “Valentine”。ここでもデヴィッド・フォスターが大活躍しています。ネッド・ドヒニーによる傷心的な歌詞とヴォーカル、そしてデヴィッド・フォスターの物憂げなピアノとバックを支えるジャジーなリズムが素晴らしいです。21世紀に語り継がれる(語り継がれた?)名曲です。

プロデュースはスティーヴ・クロッパー。アメリカ南部のR&Bを支えた人物のひとりで、ブッカー・ザ・MG’sのギタリストとしてあまりに有名な人物です。カリフォルニアの風を感じさせるサウンドを聴かせる彼からは意外な人選だったなというのが第一印象なのですが、この作品はスティーヴ・クロッパーのプロデュースのもと、ネッドの持っている西海岸らしい爽やかさにR&Bのエッセンスをちりばめてとても心地よい作品に仕上がっているのだと思います。そういう意味ではスティーヴ・クロッパーの存在も非常に大きかったんだなと感じます。

アルバムジャケットはモシャ・ブランカ。ボズ・スキャッグスの “Silk Degrees” 等を手掛けて有名になった方で、いわば当時の「時の人」。ネッド自身、そしてアルバムの雰囲気にぴったりあった見事なもので、無論とても印象に残るジャケットです。

Tracks:
01: Get It Up For Love
02: If You Should Fall
03: Each Time You Pray
04: When Love Hangs In The Balance
05: A Love Of Your Own
06: I’ve Got Your Number
07: On The Swingshift
08: Sing To Me
09: Valentine (I was Wrong About You)


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