Neil Young & Crazy Horse / Barn

2021年も押し迫った12月にリリースされたニール・ヤングの41枚目のアルバム。今回も前作 “Colorado” に引き続き、クレイジーホースを従えての作品です。

現在のクレイジーホースのメンバーは、ラルフ・モリーナ(ドラムス)、ビリー・タルボット(ベース)、ニルス・ロフグレン(ギター)で、最年少であるニルス・ロフグレンでさえ70歳という、かなりの高年齢バンドなのです。まあ皆さん60年代から活動している人たちですから、当然と言えば当然です。
(実はこの間会社の後輩から聞かれて調べたんですが、ニールも含めた5人の平均年齢は75.5歳でした!)

さて本作、アルバムタイトル通りコロラド州にある納屋をレコーディング・スタジオをとして利用し、録音されたものとなっています。
内容的には、個人的には70年代あたりの彼らの作品を彷彿とさせるような、ハーモニカとアコースティックギターを中心にした作品、そして対象的にニールのワイルドなギターソロが堪能できる作品と、ニールの二面性を今回も楽しめますね。
“Songs Of The Seasons” や “They Might Be Lost” のような美しいメロディーと、”Human Race” や “Heading West” のようなエレクトリックギターをかき鳴らす曲が同居するこの構成は、ニール・ヤングならではだなあと毎回思います。
特に “Human Race” でのギターソロの荒々しさは私にとっても久し振りの体験で背筋がゾクゾクするような良さでした。

その他、「カナダで生まれ、音楽をやるためにアメリカに来た」とニールが自身のことを歌いつつ、「この国に変化が起きてきているのが分かる」と歌う “Canerican” (これってCanada と American を足した造語ですね)が、この作品では唯一政治的と取れる歌詞を歌った作品となっています。

全般的に、納屋で録音したこともあるのか、音の作りは粗っぽさを感じますが臨場感があります。この辺も実にニールらしく、70代後半とは思えぬエネルギッシュさもあり、やはり今回もニールらしいカッコよさが光る作品だと思います。
いつまでもロックし続けて欲しいですね。

Tracks:
01: Song Of The Seasons
02: Heading West
03: Change Ain’t Never Gonna
04: Canerican
05: Shape Of You
06: They Might Be Lost
07: Human Race
08: Tumblin’ Thru The Years
09: Welcome Back
10: Don’t Forget Love


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