ニール・ヤングの1988年のアルバムで、古巣のRepriseレコード復帰第1弾です。1980年代のニール・ヤングは、ゲフェンレーベルでテクノポップ、カントリー、ロカビリーと、アルバムの発表の度にいろいろやって聞く人を驚かせていましたが、このアルバムは一言でいうならブルースジャズ系のノリのアルバムとなっています。もちろん我々は皆驚きました。

ザ・ブルーノーツというバンドは9人構成のホーンセクション中心のメンバーで、このアルバムの為に結成されたのち、しばらくの間小さなホールを中心にライブ活動を行っていました。この9人の中には、ニール・ヤングとの付き合いの長いリック・ロサス (bass)とベン・キース (Sax)が含まれているが、他のメンバーは私も良く知りません。しかし、聞かせる音はなかなかファンキー。

分厚いホーンが鳴り響く中、ニール・ヤングのギターが唸るというのは新鮮。特に “Hey Hey” での強烈なスライドギターはかっこいいですね!また “This Note’s For You” での痛烈な歌詞、”Coupe De Ville” での渋いヴォーカルもなかなか素晴らしい。そして、どれも格好良過ぎ。

“This Note’s For You”のプロモーションビデオの内容が、ギャラのため、政治家のために音楽をやっている人への皮肉が強すぎたため放送が自粛されてしまったということもありました。マイケル・ジャク○ン(のそっくりさん)の髪の毛が焼けたり、そのショックで這いずり回った彼が、ホイットニー・ヒュース○ン(のそっくりさん)の髪の毛を引っ張ったらカツラだったとか、まあやり放題のビデオでした。私にとっては、この時期のバブリーな雰囲気溢れる時期にグサッと釘を刺す、そんな気分にさせる痛快なものだったのです。

このアルバムが発表されてから間もなく、ニール・ヤングの15年振りの来日が決定し、よくこのアルバムを聴いてお勉強したことを思い出します。

Tracks:
01: Ten Men Workin’
02: This Note’s For You
03: Coupe De Ville
04: Life In The City
05: Twilight
06: Married Man
07: Sunny Inside
08: Can’t Believe Your Lyin’
09: Hey Hey
10: One Thing

投稿者 tomytamura

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