Tomy's Music Review

好きなアルバムの簡単なご紹介。

レベッカ / REBECCA SINGLES

私の青春の1ページの一つであったレベッカのベストアルバムです (1993年発表)。とはいっても、当時大ファンだったわけではないんです。でも、なぜか「青春の1ページ」と言ってしまうのです。なんだか不思議な感じです。

これはやっぱりヴォーカルのNOKKOの魅力・存在感によるところが大きいでしょう。彼女のマイナー調の曲で見せる、何とも言えない「翳り」の部分に多分我々はドキドキしたんだと思いますし、逆にアップデンポの曲では、そのパワフルなヴォーカルとパフォーマンスに圧倒されたりしておりました。
また、個人的に私自身が予備校生として、受験勉強をしていた頃にラジオから流れてきた「LOVE IS CASH」あたり以降の曲は非常に印象が深くて、レベッカはまさにこの時代に合致していたことも大きいんだと思います。

ともあれ、私だけではなく、本当に多くの60年代後半世代がレベッカの音楽を聴いていたと思うのですが、意外なことに彼らの活動期間は、再結成を除くとわずか7年間。リリースしたシングルはわずか13枚ということだそうです。この活動機関の短かさ・少なさの割に印象的なのは、シングル曲以外に名曲と言われ、当時のリスナーを大いに共感させる楽曲が多かったからでしょう。

そんなこともあり、このベストアルバムは残念ながら「これは本当のベストアルバムではない」という批評も多いアルバムです。確かに、レベッカのベストトラックを集めたアルバムではないからこの批評も仕方はないのですが、本作は彼らが世にリリースした13枚のシングル曲のみを収めたアルバムであり、そういう意味では、レベッカの歴史を思い出したり、知ったりするための基本的、かつ重要なアルバムではないかと思います。もっと知りたい方は、ベストアルバムやアンソロジー的なアルバムも良いですが、もともとアルバムを7枚しか出していないバンドですので、オリジナルアルバムを揃えることをお薦めします。

私としては、「フレンズ」「LONELY BUTTERFLY」「MOON」あたりの、どことなく哀し気なNOKKOのヴォーカルが好みで、レベッカ初心者(どれくらいいるのか分からないですが)にはまずこの3曲を薦めたいかなと思います。

Tracks:
01: Wearham Boat Club
02: Virginity
03: Love is cash
04: Friends
05: Raspberry Dream
06: Lonely Butterfly
07: Monotone Boy
08: Nervous But Glamourous
09: Moon
10: One More Kiss
11: Vanity Angel
12: Super Girl
13: Little Rock


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です