2021年9月にリリースされたスティーリー・ダンのライブアルバムです。
何と25年ぶりのライブ作品です。
とは言え、もともとライブバンドと言うよりは、一流ミュージシャンを1曲ごとに選んでスタジオに籠もって緻密に音を組み立てていくユニット、というイメージがあるので、25年振りと言うことよりも、スティーリー・ダンがライブアルバムを出すことに対しての驚きが個人的には強いです。
さてスティーリー・ダンは、その中心メンバーだったウォルター・ベッカーが2017年に亡くなり、ユニットとしての活動はもうないと当時は思ったのですが、もう1人の中心人物であるドナルド・フェイゲンがスティーリー・ダンのメンバーとしての活動を精力的に行っています。そんな中でメンバーを集めツアーもやっていて、そのライブツアーから今回のライブアルバムリリースに至ったということのようです。
さて「完璧な音作り」が信条の彼らのライブアルバムということで、その楽曲の完成度が気になるところなんですが、1曲目の “Black Cow” とその次の “Kid Charlemagne” を聴いているうちに、そんな杞憂はどこかに吹っ飛んでいました。
再現度、と言う面でも素晴らしいですが、バンドとしての一体感がすごいです。スタジオ録音版を聴いているのでは?と錯覚するほどのレベルの高さ。
私の大好きな “Aja” のドラムソロは、もちろん原曲のスティーヴ・ガッドのものではないプレイではありますが、あの緊張感のある演奏は見事に引き継いでいると思います。
そしてドナルド・フェイゲンも、自らの30-40年前の歌を衰えもなく歌っていて、すごく嬉しさを感じました。
お見事!天晴!と感じられる、完璧なライブアルバムです。
日本に来てくれないかな…。
Tracks:
01: Black Cow
02: Kid Charlemagne
03: Rikki Don’t Lose That Number
04: Hey Nineteen
05: Any Major Dude Will Tell You
06: Glamour Profession
07: Things I Miss The Most
08: Aja
09: Peg
10: Bodhisattiva
11: Reelin’ In The Years
12: A Man Ain’t Supposed To Cry
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