ネヴィル・ブラザースによる1990年の作品です。

前作の”Yellow Moon”では、プロデューサーのデヴィッド・ラノワがアルバムでやろうとしていたことが片寄っていたためかも知れないですが、ニューオリンズ・ファンクの楽しい部分があまり多く見られない作品になってしまったような印象でした。(これはこれでよかったけど)

本作も前作の続きと言う感じではあるが、とはいってもシリル・ネヴィルが得意とするレゲエ調の曲が増えてきて、気分的に楽しめる曲が多くなっているような気がします。飛び跳ねるようなファンク “Brother Jake” 、ネヴィル・ブラザーズによるロック的なアプローチである “River Of Life” (これはプロデュースと演奏にスティーヴ・ジョーダンが参加)などなど、ロック調の「聞きやすい」曲が多い。シングルカットもされた “Fearless” ではリンダ・ロンシュタットも参加し、美しいハーモニーを聴かせてくれます。

一転して不気味なリズムトラックが延々と続き、裏世界に蔓延している犯罪社会をただひたすら述べ続けて行く “Sons And Daughters” は、恐ろしささえ感じさせます。これが本アルバムのタイトル曲の後にも “Reprise” として再び始まることからも、この曲が結構彼らの本アルバムでのメインコンセプトなのではという風にも解釈できます。

この “Son And Daughter” の後の2曲は、どちらかと言えばおまけ的な要素もあります。”Mystery Train” は有名なロッククラシック、そして “Bird On Wire” は、同名の映画の主題曲にもなったもので、こちらはレナード・コーエンの曲をデヴィッド・A・スチュワートがプロデュース。この曲はニューオリンズらしさの希薄な、ネヴィル・ブラザーズにしては珍しい選曲だと言えます。

Tracks:
01: Brother Blood
02: Brother Jake
03: Steer Me Right
04: Fearless
05: Sons And Daughters
06: Fallin’ Rain
07: Jah Love
08: River Of Life
09: Witness
10: My Brother’s Keeper
11: Sons And Daughters (reprise)
12: Mystery Train
13: Bird On A Wire

投稿者 tomytamura

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