2022年に発売されたアルバムの中で「おー」と思わず声を上げてしまった作品の一つが、結成60年を迎えなお活動中のテンプテーションズの新作でした。とは言っても、本作は4年ぶりの作品で、メンバー変更は行われていますが60年間以上途切れることなく活動を続けています。通算44作目のスタジオ録音作品です。
冒頭の Let It Reign でヒップホップの K.スパークスと共演したかと思えば、次の “When We Were Kings” で円熟味あふれるテンプスらしいコーラスを聴かせてくれたり、テンプスと共に60-70年代のモータウンを支えたスモーキー・ロビンソンがゲストヴォーカルで登場したりと、実に聴く側を楽しませてくれます。
そしてアルバムの最後を飾る “Come On” は、テンプスが前身のディスタンツ時代の1959年にリリースしたシングル曲で、63年の時を超えた再録音作品です。
オリジナルメンバーで唯一残るオーティス・ウィリアムス (御年81歳) のバリトンヴォイスは健在。ロン・タイソン、テリー・ウィークスと言った30-40年来のメンバーの他、新しいメンバーのトニー・グラントとジャワン・M・ジャクソンとの息もぴったりで、2022年のテンプスも元気いっぱいで、聴きどころの多い、良い作品になっております。
Tracks:
01: Let It Reign (feat. K. Sparks)
02: When We Were Kings
03: Is It Gonna Be Yes Or No (feat. Smokey Robinson)
04: Time For The People
05: Elevator Eyes
06: My Whole World Stopped Without You
07: You Don’t Know Your Woman (Like I Do)
08: How Do You Spell Love
09: Calling Out Your Name
10: I Want It Right Now
11: Breaking My Back
12: Come On
コメントを残す