2017年7月にリリースされた脇田もなりのソロとしてのファーストアルバムです。

大阪を拠点に活動していたアイドルヴォーカルグループ Especia が東京進出を決めた2016年2月にグループを離れた彼女。その後どうなるのかと正直やきもきしたものです。グループメンバーでは圧倒的にパワフルなのにキュートなヴォーカルがすごく印象的で、もっと彼女の歌を聴きたいと思っていたので、ソロデビューシングル「IN THE CITY」がその年の秋にリリースされたときはホッとしたものです。

さて本作ですが、アルバムに先行してリリースされていたシングル3曲を含む12曲。
参加している作家陣も、NONA REEVESの西寺郷太を始め、はせはじむ、インドネシア出身のikkubaru、冗談伯爵、ユメトコスメの長谷泰宏など、なかなか豪華。

全体的にはアップテンポな曲が中心となっていて、「Boy Friend」「I’m With You」「赤いスカート」「あのね、、、」など、Especia時代の明るくてパワフルなキャラクターがしっかり残された出来になっていたのは非常に良かったと思います。
一方で、「IN THE CITY」のような大人の雰囲気を持った疾走感のある曲や、クリスマスの季節に聴くとグッと来そうな「祈りの言葉」、レアグルーヴ感のある「EST! EST!! EST!!!」など、新境地とも言える曲も収録されていて、アイドルではない、一ヴォーカリストとしてのステップを踏み始めた作品と言えます。

Tracks:
01: IN THE CITY
02: IRONY
03: 泣き虫レボリューション
04: ディッピン
05: Cloudless Night
06: 祈りの言葉
07: Boy Friend
08: I’m with you
09: EST! EST!! EST!!!
10: 赤いスカート
11: あのね、、、
12: 夜明けのVIEW