2017年ベストアルバム (5~1位)

皆さん、今年のベストアルバム10~6位は楽しんでいただけましたでしょうか。まだ見てない方はこちらから先にご覧ください!
それではベストアルバムの5位から1位の発表です。正直、3位から1位は迷いました。どれが1位と言っても良い作品でした。

年末まで時間もないので早速行きましょう。

No.5:​ Stanton Moore / With You In Mind

今のニューオリンズジャズ界を引っ張っていると言っても過言ではないStanton Mooreの最新作。一昨年亡くなったニューオリンズ・ミュージックのレジェンドであるアラン・トゥーサンへのトリビュートアルバムということで、これは素晴らしい出来に決まっている!ということで、やっぱり素晴らしい出来だった、という作品です。このシャープなドラムスの音が大好き。で本作ではネヴィル兄弟やメイシオ・パーカーも参加していて、大ニューオリンズジャズ大会になっています。最後をきちんとSouthern Nightsで締めてくれる構成も嬉しい。私にとっては今年一番のジャズアルバムとなりました。

No.4:​ Garland Jeffreys / 14 Steps To Harlem


10月に参戦しました、ビルボードライブ東京での公演の影響が少し残っちゃってるかもなあ、と思いますが、堂々の4位です。ルー・リードを通って来た人なら絶対満足するし、昔からのガーランド・ジェフリーズファンも絶対喜ぶ作品になっていると思います。冒頭の”When You Call My Name”の疾走感溢れるロックンロールで完全にやられちゃいました。
ロック、ソウル、レゲエまで混ぜこぜになったニューヨーク出身らしい彼ならではの音楽がこの1枚に詰まっていると思います。

No.3: BiSH / THE GUERRiLLA BiSH

2017年のBiSHは間違いなく大ブレイクしましたね。まさか彼女たちがテレビに出演するとは思ってもいませんでした。そんな彼女たちの最新アルバムです。
本作品はもともと発売の3週間前にタワーレコード限定で299円で先行発売というゲリラ戦法があって(これは私も入手)、それまでBiSHに「過激なパフォーマンスをするアイドル」という先入観を持っていた私でしたが、この先入観、この作品で見事に覆されました。
先行でシングルリリースされていた「プロミスザスター」や「My landscape」はなんとエモーショナルな曲なんだ。涙腺が緩みました。50過ぎのおっさんにも「エモい」という言葉を言わせて欲しい!単なる変態オジサンだと思っていた「ジュンジュン」こと渡辺淳之介の仕事ぶりにも感服致しました。(今でも変態オジサンだとは思ってますけど笑)
これからどんな風に大きくなっていくんだろうと。将来がものすごく楽しみになりました。

No.2: Van Morrison / Roll With The Punches

ここで大ベテラン登場です。デビュー50周年ですよ。もう70を超えたヴァン・モリソンですが、素晴らしいブルースアルバムを届けてくれました。
ブルースに真正面から向き合ってる15曲63分。歌がもう最高にうまい、渋い、カッコいい。こんなすごいヴォーカル、なかなか他の人では歌えないと思いました。名作の多い彼の作品の中でも、間違いなくトップレベルの名作です。ジェフ・ベックのギターもめっちゃかっこいい。とにかく聴いて欲しい!って作品です。
(ろくなコメントじゃなくてスミマセン…本能のまま書いてたらこんな感じに…)

No.1:​ フィロソフィーのダンス / ザ・ファウンダー

今年の第1位は、フィロソフィーのダンス(通称「フィロのス」)の2ndアルバムです!彼女たちを知ったのはいつか忘れたのですが、いろんなアイドルイヴェントの告知をみるとどうしても目が行ってしまうグループ名、ってところですね。で、なんかライブがカッコいいという事になりライブ音源を聴いて一気にはまったという次第です。
で、本作品。以前にもレビューしているのですが、改めて。曲が、私が今まで聴いてきた総合的な音楽聴取嗜好とかなりピッタリ合うんですね。70年代後半から80年前半あたりのソウル・ファンク。FEN(現AFN)で当時放送されていたソウルミュージック版トップ40で聴けるような音楽(わかりにくい例えですみません)。要はホーンありストリングスありギターのカッティングありハンドクラップありのキラキラした、まさにChicな感じ。これがめっちゃ心動かされるんですね。
で、ヴォーカルがアイドル。で、アイドルなんだけどヴォーカルがアイドルっぽくなかったり典型的なアイドルっぽい感じだったりするんです。私は全員の声それぞれが好き。フィロのス加入前はバンドのヴォーカルだったりゲーマーだったりシンガーソングライターだったり別ユニットのアイドルという経歴のバラバラさもすごい。
この混沌とした感じがフィロのスの魅力だと思います。ちゃんと歌えるグループというところも楽曲重視の私としては嬉しい。
来年は彼女たちのライブにぜひ足を運ぼうと思っています。

以上で、2017年のベストアルバムの発表を終わります。
3年連続してアイドル(系)が1位になってしまいましたが、これは多分私がこの辺を色々と聴き漁っているからでしょう…。
偏ってる!という方。偏ってます。個人ブログなので。そこはご勘弁ください。
今年はカントリーで良い作品があんまりなかったと感じたことがとても残念。40年来のカントリーファンとしては、新しいカントリーミュージックの流れに飢えております。

本当はベスト10に入れたかったアルバムがまだまだたくさんあります。今まで紹介していないものも多数あるので、来年期待していて下さい。来年ももっといろんな音楽に出会っていきたいと思います。
この記事で、新しい音楽に出会えてくれれば嬉しいと思っています!

それでは、良いお年を!(&ハッピーニューイヤー!)


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