Airplay / Airplay

本作は、1980年代AORの教科書とも言われる作品です。
メンバーであるジェイ・グレイドンとデヴィッド・フォスターの2人の才能がアルバム全体にわたって発揮されています。

あまりに名曲揃いで、どの曲が云々というコメントができないのですが、ジェリー・ヘイのホーンアレンジがむちゃくちゃカッコいい “Nothin’ You Can Do About It” (これは1980年代のジェイ・グレイドンによる一連のプロデュース作品の源流とも言えます)、いかにもデヴィッド・フォスターらしいポップバラード “Should We Carry On” (こちらはデヴィッド・フォスターによるシカゴ他の一連のプロデュース作品の源流) 、いきなりサビから始まる、いかにも日本人に受け入れられそうなスタイルの “She Waits For Me”、EW&Fの大ヒットであまりに有名な “After The Love Is Gone” (タイトルがEW&Fのものとはちょっと違うのですが同曲) などなど、この頃から人気が出だしたAORの根っこになる曲が多く収録されております。

個人的にはハードロック系のハイトーンヴォーカル (ちなみにこれは元ボストンのトミー・フンダーバーク) がちょっときつい部分がありますが、ビル・チャンプリン (シカゴ) の力の入ったヴォーカル作品などもあり、まさに1980年代ポップの流れを予見したような雰囲気を持っております。

なおこの作品、積極的なマーケティングが行われなかったためか、アルバム自体のセールスはまったく振るいませんでした。内容の良さとセールスとは必ずしも一致しないという典型的な例かと思います。

Tracks:
01: Stranded
02: Cryin’ All Night
03: It Will Be Alright
04: Nothin’ You Can Do About It
05: Should We Carry On
06: Leave Me Alone
07: Sweet Body
08: Bix
09: She Waits For Me
10: After The Love Is Gone


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