Paul McCartney / The Boys of Dungeon Lane

前作 “McCartney III”から6年ぶりとなる、ポール・マッカートニーにとって20作目のソロアルバムです。(2026年5月リリース)

前作にはあまりピンと来なかったのが正直なところだったのですが、本作はいいですね。

本作のタイトルは、ポール幼少期に自宅から数ブロック先の通りから取られています。当時彼はその通りで不良たちに絡まれた経験があるとのこと。ジョンやジョージと出会った頃の昔の思い出も曲の中に織り込まれています。全般的には、どちらかといえば内省的な印象があります。

さて、冒頭の “As You Lie There”。サビでシャウト気味に歌うポール。83歳でまだこんな声が出るんだと驚き。確かに70年代・80年代の頃と比べると声の枯れは否めませんが、まだまだ若々しさも感じます。

“Days We Left Behind”、”Life Can Be Hard” あたりのメロディやトーンは相変わらずの美しさで、また“We Two”、”Never Know” のように、80年代あたりのポールの作品を思い出してしまったりもして、とてもいい雰囲気で曲が進行していきます。

“Home To Us” では、残ったもう1人のビートル、リンゴ・スターとの共演。クリッシー・ハインドもコーラスで参加しております。この曲がまた、聴いたらすぐわかるドラムスのプレイといい、独特のリズムといい、リンゴの魅力が見事に出ていてとてもいいんですよ。

プロデュースはポール本人と、ヴェテランアーティストのプロデュースで最近大人気のアンドリュー・ワット。ポールの持ち味をきちんと出してくれているなあと思います。

ポールのアルバム、1990年代以降は正直思い入れがなくあまり聴いていなかったのが正直なところではありますが、この作品は当分聴き続けるかな。全盛期ではないというのは認めざるを得ませんが、彼の作品を作り続けるバイタリティ、そしてやっぱりメロディは永遠なんだと思い知らされたアルバムでした。

Tracks:
01: As You Lie There
02: Lost Horizon
03: Days We Left Behind
04: Ripples In A Pond
05: Mountain Top
06: Down South
07: We Two
08: Come Inside
09: Never Know
10: Home To Us (Ringo Starr)
11: Life Can Be Hard
12: First Star Of The Night
13: Salesman Saint
14: Momma Gets By


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