1986年3月21日に発売された、斉藤由貴の2作目のオリジナルアルバムです。デビュー当初の斉藤由貴の作品は特に名作が多いのですが、その中でも私が一番好きな作品が、この「ガラスの鼓動」となります。
アルバムの構成という面では、デビュー作「AXIA」の方が良かったと思うのですが、この「ガラスの鼓動」は、それぞれの曲がとても良いです。
アルバム前半は、静かな雰囲気の「千の風音」「月野原」と続き、久保田利伸もバックコーラスで参加していた有名な「土曜日のタマネギ」、松本隆/筒美京平の黄金コンビによる名曲「初戀」「情熱」と続きます。淡い恋をアイドルらしく軽めに歌う「初戀」に対し、雰囲気重めに歌い上げる「情熱」は前半のハイライトです。
後半は、かなりアイドルっぽい、かわいらしさと浮揚感を感じる曲が中心になっていて、タイトルだけでも雰囲気が分かるのではないかと思います。特に「コスモス通信」と「海の絵葉書」は大好きな曲です。最後はしっとりとした「今だけの真実」でアルバムは締められます。
このアルバムは、詞と曲の良さ、斉藤由貴の表現力の高い歌が見事に融合していると思っていまして、発売後35年程経った今でも色の褪せない、古さを感じさせない作品です。
Tracks:
01: 千の風音
02: 月野原
03: 土曜日のタマネギ
04: 初戀
05: 情熱
06: コスモス通信
07: パジャマのシンデレラ
08: お引越し・忘れもの
09: 海の絵葉書
10: 今だけの真実
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