Stanton Moore / With You In Mind

2017年リリースのスタントン・ムーアの最新作は、彼の出身地であるニューオリンズが生んだアレン・トゥーサンへのトリビュートアルバムです。メンバーは、スタントン・ムーア・トリオとして活動しているジェームス・シングルトン (bass)とデヴィッド・トカノフスキー (piano)を核として、大好きなネヴィル・ブラザーズからシリル・ネヴィル、ニコラス・ペイトン、メイシオ・パーカーなどなど多数のゲストが参加。ニューオリンズ・ジャズの中でもはやスターであるスタントン・ムーアが、アレン・トゥーサンのトリビュートをやると言うと多くのミュージシャンが集まってくる、これがニューオリンズの魅力でもありますね。

で中身ですが、ここ最近の作品でも特にニューオリンズ色が強いです。音楽面では、個人的にはトロンボーン・ショーティーとメイシオ・パーカーが、ヴォーカル面ではシリル・ネヴィルとジョリーナ・キキ・チャップマンがめちゃめちゃ良いです。もちろんトリオの3名も正統派としか言いようのない演奏を聴かせてくれ、スタントン・ムーアのカチッとしたドラムプレイも見事です。「これネヴィルスじゃないの?」って感じの “Life” や “The Beat”、ニューオリンズらしさを感じる “Java” 辺りを私はリピートしまくっています。

ジャズ初級盤としてもニューオリンズ音楽初級盤としても十分に楽しめる作品で、超オススメです。

Tracks:
01: Here Comes The Girls
02: Life
03: Java
04: All These Things
05: Night People
06: The Beat
07: Riverboat
08: Everything I Do Gone Be Funky
09: With You In Mind
10: Southern Night


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